1月23日(月)
22日の大津市長選挙で36歳の女性が当選、23日の新聞は「大津に女性最年少市長」と報じた。
「○氏の当選で、全国最年少の女性市長が生まれることになる」という。
ピクリと頭の神経が反応した。
 
今までも「全国最年少の女性市長」はいたはずだ。
「生まれる」ということは、いままでにいなかった存在が現れるという意味ではないか。
この言い方では、いままで「全国最年少の女性市長」がいなかったことになる。
「○氏はこれまで最年少だった◎氏の●歳より若く、全国最年少となった」というように表現するべきだ。
 最年少の女性市長は、日本に女性市長が登場して以来、いつも必ずいたはずだ。
60歳かも、50歳かも、40歳かもしれないが、とにかくその時にいる女性市長の中で最年少の人が、
「最年少の女性市長」なのだ。
 
この手の言い回しが最近、多い。
「A社とB社の合併により全国最大手の××メーカーが誕生する」
「C店が開店することで全国最大規模の百貨店が誕生する」etc,etc……。
 
こんな表現に触れるたびにイラつくのだ。
日本に××メーカーが登場したときから最大手は存在したはずだ。
日本に百貨店が登場した時から最大規模の百貨店はあったはずだ。