5月19日の第24回鯖街道ウルトラマラソン。

山越えのトレイルを軸にしたハードな大会だ。

でも、エントリー開始直後に定員が埋まる人気大会。

厳しいけど人気。

その魅力を経験するため初めて出場した。

◇    ◇

鯖街道とは福井県の小浜地区から京都への古道。

江戸時代には鯖など北陸の魚介が京都に運ばれていた。

鯖の名前を取って鯖街道と呼ばれている。

大会は京都トライアスロンクラブという民間団体が主催する。

参加者向け案内からコースを説明すると、

上部の小浜市からスタートするのがAコース(72km)。

中ほどにある梅ノ木地区からがBコース(43km)。

ともに京都・下賀茂神社近く、

鴨川の賀茂大橋がゴールとなる。

通称では、Aが本鯖、Bが半鯖といわれる。

私が出場したのはBコース、つまり半鯖だった。

左の高低図の通り、半鯖でも800m級の山を二つ越える。

集合場所はゴール地点の賀茂大橋下。

最寄りの京阪電車出町柳駅前の外宮橋の脇。

鯖街道口という石柱が立っていた。 

地元商店街が平成13年に建てたようだ。

鯖街道を通した地域おこしの動きだろう。

賀茂大橋橋の下にテントとゲートが見えた。

時間は朝7時半。

さっそく、足を運んで受付を済ませる。

受付場所周辺では受付を済ませたランナーが待機。

草の上に腰を下ろしたり、

ゴール用ゲートの前で記念撮影を楽しんだり。

右の橋げたの下が手荷物預かり。

別の橋げたの脇で着替えを済ませて荷物を預ける。

実はスタート地点、梅ノ木まではバスで移動。

出町柳駅前で移動のための貸し切りバスに乗る。

バス料金は参加費(8000円)に含まれていた。

ランナーがそろうとバスは順次発車。

私のバスは8時17分に出発した。

バスが目的地に到着したのは、9時5分過ぎ。

鴨川沿い、山あいと北に向かって走ること約40分。

標高400mまで上っていた。

近くの山荘でトイレを借用。

山の中で周囲に建物がほとんどなく、

公共トイレなど利用できない場所なのでとても有難かった。

ご協力に感謝します。

山荘の前からバスの来た道路を眺める。

目に入るのは山の風景ばかり。

ここも滋賀県の県庁所在地、大津市だ。

橋を渡った先がスタート地点。

号砲は午前10時15分の号砲を道端で待つ。

冷たい風が吹き肌寒いが、風を避ける場所が無い。

寒さを少しでも避けるため、雨合羽を着て座り込んだ。

半鯖のエントリーは462人。

当日の出発者は420人だった。

フルマラソンのタイムで4組に分けたウエーブスタート。

私はもちろん最終組だった。

ちなみに本鯖のエントリーは623人だった。

スタート前に主催者(写真奥)が、

「京都で待ってます」と挨拶。

「苦しくて大変ですが、楽しんでください」。

10時18分、私のウエーブが一斉にスタートした。

 

◇続く◇