皆さま、こんにちは！
OVERHEAT THE RAINBOW の なかちゃんです☆彡
配信動画、夏目漱石「永日小品」
九回目「暖かい夢」
アップしました(^_-)-☆
https://www.youtube.com/watch?v=rvqHTaw5zEI
今回の舞台は、再びロンドン。
漱石留学時代に舞い戻ります！
都心の冷たいビル風に追い立てられて
どの顔もどの顔もせっぱつまって
先を急ぐ街中の人びと。
今も昔も、倫敦も東京も変わりませぬ。
“自分はのそのそ歩きながら、何となくこの都にいづらい感じがした”
“もっとも緩漫なる一分子である”
あたかも、電流の電子のように
己も流れをつくる一要因でありながら
流れに逆らえず、流れゆくまま。
多少の個性は許されたとしても。
せっかちだったりのろまだったり。
顕微鏡を覗いたミクロの世界でも
「いづらさ」というのはあるのかもしれない。
確かに目的に向かっている。
ここを切り抜ければその先には、
明るい未来が待っている・・・
のかはたまた、
闇に突き落とされる運命か。
当時の日記より。
二月二十三日（土）
昼より市に行き、田中氏と同道Charing Crossに至りHer Majesty TheatreにてTwelfth Nightを見る。TreeのMalvolioなり。
装飾の美、服装の麗人目を眩まするに足る。席、皆売切。
やむをえずGalleryにて見る。
おお、劇場！！
そこは
夢見る空間。
いつの世も
理想郷であり続けてほしい
越境の境地。
「たくさんの人がこう肩を並べているのに、いくらたくさんいても、いっこう苦にならない。ことごとく互いと互いを和げている」
～芝居は修行のために時々行くが実に立派で魂消るばかりだ～
（鏡子夫人宛手紙より）
開幕直前、夢見んとする人々は
確かに一旦は、
「一人残らずその存在を打ち消されて」
みな一斉に、
闇に突き落とされる運命にある。
ああ、暗転！
期待感に胸膨らませ
今か今かと待ち受ける我々は、
奈落の底へ真っ逆さま。
おお、ＧＯＤ！
と思いきやほどなくして、
救いの手は差し伸べられん・・・
ほら、ご覧！
“遥かの底の、正面の一部分が四角に切り抜かれて、闇の中から浮き出したように、ぼうっといつの間にやら薄明るくなって来た”
得も言われぬ、
高揚感に身も心も打ちふるえ。
やがて
“霧のような光線の奥に”
見出したものは・・・
“春のように暖かい”
この場所で、いつまでも
夢を見続けていたい。
皆さま！
劇場でお会いしましょう(^_-)-☆
byなかちゃん
OVERHEAT THE RAINBOW 結成１０周年記念公演
～うたとピアノと音読劇～
☆★ご予約受付中★☆
https://forms.gle/SmM8bquhkh2vPPzM6
日時／2024年7月6日(土)14:00開演
料金／1,000円（小学生以下無料）
出演／中野聡子・麻生裕華・十津辰一
ゲスト★荒牧奈津希・宮沢由美・貴雪
主催・制作／OVERHEAT THE RAINBOW
【ご予約フォーム】
https://forms.gle/SmM8bquhkh2vPPzM6
【お問合せ】
otoyomigeki-hikarie@yahoo.co.jp