全国でいじめによる児童・生徒の自殺が相次ぐ中、上越市頸城区で16日、市立中学校教頭を中心にした「緊急いじめ防止危機管理研修会」(県教委、同市教委主催)が開かれた。いじめ防止と発覚した際の対応などについて意見交換した。
 市教委担当者が14日夜に起こった神林村立平林中学校(勝間修二校長)2年の男子生徒(14)の自殺にふれ、出席した教頭に感想や対応策を質問すると、会場から挙手はなく、無言のまま。現実の問題を前に、いじめ防止プログラムだけでは対処が難しい現状を象徴的に表した。
 市内22中学校と2小学校の教頭計24人が出席。テーマは「内面へのきめ細かな対応の取り組み」で思春期を過ごす中学生の精神面のケアを取り上げた。県上越教育事務所の大倉政洋所長は「児童・生徒に『あなたが大切だ』というメッセージを伝えてほしい」とあいさつ。同市立城北中が生徒に生活アンケート(年2回)を行い、不登校などの生徒に関する情報を教職員全員で共有するなどの取り組みを紹介した。
 同市教委学校教育課によると、06年度1学期にいじめが発覚したのは小学校8件、中学校8件の計16件(13件は解決)。前年同期に比べ微増だが、全体的には減少傾向にあるという。同課の担当者は「件数がいじめの実態を反映しているかはわからず、今後は増える可能性がある」と話している