◇30歳前後の引きこもり経験者やニートの若者 さあ、一歩を踏み出そう
 ◇お年寄り介護やメール便配達など、自信深める体験者--あす説明会
 30歳前後のひきこもり経験者やニート(若年無業者)の若者の就労支援事業を、支援団体「情報センターISIS(イシス)大阪」(山田孝明代表)が今月下旬から始める。昨年に続く第2期事業で、就労先はメール便配達など枚方市内の5カ所。12日に大阪市で説明会を開く。第1期で就労体験した若者は「人と接するプレッシャーが軽くなった」と笑顔を見せる。【村瀬達男】
 「次はナスビですよ」。7日、同市楠葉野田3の市立くずは北デイサービスセンターの食堂。忠岡町から週1回ボランティアで通う男性(28)が認知症のお年寄りに、すりつぶした食事をスプーンで与えていた。
 男性は人付き合いが苦手で、大学時代はほとんど自宅を出ず、昼夜逆転の生活に。就職できず、精神科に通ったが、新聞記事を見て、昨年の第1期事業に応募。お年寄りの話し相手や食事の介助、お茶出しなどをこなし、3カ月の期間満了後もボランティアで通っている。男性は「ひきこもっている人は絶対、外に出た方がいい」と勧める。
 第2期事業は、事務所がある枚方市の地域貢献型ビジネス事業補助金を受けて実施。研修生(若者)はジョブコーチ(同行スタッフ)と一緒に週1、2回、協力企業で2~3時間、無給で働く。
 協力企業には「ヤマト運輸」(定員2人)も加わり、ダイレクトメールなどのメール便を毎週金曜に自転車で配達する。ほかは昨年と同じ同デイサービスセンター(同8人)▽放置自転車をリサイクルする「枚方エコサイクル」での組み立て(同3人)▽ISIS事務所での部品組み立ての内職(同5人)など。
 研修費として3カ月で4万5000円(前払い)が必要だが、会員(月会費1万5000円)になれば無料。ISIS事務所のサロンが利用できるほか、パソコン、ビジネスマナー、ホームヘルパー2級の各講座もある。岡村勝・事務局長は「就労体験で自信を深め、就労の第一歩になれば幸いです」と話す。説明会は12日午後1時半、大阪市福島区吉野4のNPOプラザで。入場料は1家族1500円。問い合わせはISIS(072・844・0399)。