福岡中学生いじめ、mixiプライバシー侵害にみる個人情報
今回から2回にわたって、最近起きた二つの事件を通して、プライバシーと個人情報保護法について書いてみたい。
今回取り上げる二つの事件とは、一つは福岡で起きた中学生のいじめ自殺事件であり、もう一つは、mixiで起きた重大な人権侵害の事件である。それぞれ、福岡の事件では学校側の対応における個人情報の扱われ方を、mixiの事件では個人情報の保護のあり方についての問題を提示していきたいと思う。
この二つの事件を通して見えてくる問題がある。一見、何の関連もなさそうな事件だが、個人情報について考えさせられる事件という点で共通点がある。つまり「個人情報の保護とはいったい誰のためのものなのか」という点である。
以前このコラムでも書いたが、個人情報保護法はプライバシーを守ってくれない。二つの事件が示唆しているのは、個人情報保護法が本当に必要な面に無力であり、どうでもいい面に有効であるということだ。個人情報の問題を考える上で、読者の皆さんが参考にできるように問題点を整理したい。
今回は、福岡で起きた中学生のいじめ自殺事件について取り上げる。