自分の足で社会へ一歩 若者自立塾(本部町)
1年以上就労、就学をしていない若者に意欲を身に付けさせることを目的にした「若者自立塾」=本部町、上江田紫寿江(しずえ)塾長=は3期までの卒塾生33人のうち22人(約6割)が就学、就職するなど成果を挙げている。不登校をきっかけに長期間引きこもりになった人、失業と同時に意欲も失った人たちが互いに刺激し合い「今の自分を変えたい」と自立への一歩を踏み出している。 自立塾は厚生労働省の委託を受けて日本青少年育成協会が実施している。塾生たちは3カ月の共同生活を通して自信をつけ、インターンシップや企業訪問などで自立への意欲が芽生えた。3日には4期生9人が修了式に臨んだ。1期生から合わせると、42人がプログラムを修了。4期生は今後、就学、就職を目指す。
明るい口調で4期生の仲間を和ませるムードメーカーの稲福岳丸さん(23)=うるま市=は、中学1年から不登校になった。「インターンシップで物作りに魅力を感じた。物を作る仕事がしたい」と前向きだ。「塾生で一言も話さなかった人が話したり、投げやりだった人が一生懸命になる姿を見て、自分も変われるのではと刺激になった」と笑顔を見せた。
自宅では昼夜逆転した生活を送っていた塾生たちが働くために、設定した起床時間は午前7時。3つのグループに分かれ、食事、清掃などを当番制で行う。
1期生の比嘉秀人さん(26)は人間関係を理由に専門学校を中退し、仕事に対する意欲も失っていたという。しかし、今は自立塾の常駐スタッフとして働いている。自らの経験を生かして塾生の気持ちを理解し、頼られる存在だ。「仕事をして、生活がとても変わった。ずっと負い目があったが、今はやっとみんなと同じになれた気がする。もっと仕事を覚えたい」と目を輝かせた。
5期は20日から始まる。体験入塾は16日から18日まで行われる。参加費は1万円。説明会は13日午後7時から沖縄市の星槎国際高校で。問い合わせは上江田塾長090(9783)7400。