いつもお直しでお世話になっている
テーラー山本さん、厳密に言うとテーラだった山本さんのところへ行って来ました♪
前々から腰を据えて話してみたいと思っておりました。
今はテーラーを引退され、お直しを専門にやっている山本さん

職人歴60年以上!
これぞ日本の職人です!
テーラーをしていた時はもっと広くとってやっていたそうですが今は必要ないので小さくコンパクトに
仕事場をしているみたいでした
年季の入った職人道具達


足踏み式のミシン
BROTHERの書体が古さを感じる

モノを大事に扱う事がまずは職人への一歩!!だと。
あまりの年季で真鍮部分がGOLDに輝いておりました

将棋の駒みたい形をしているのは縫い目を割る際に使う道具
前にあるドライバーみたいなのはボタンホールのカンヌキを開ける為の道具だそうです
この2つが一番長く愛用し、数々のスーツを作って来たもっとも思い出が深い道具。
他にも”テツマン”と言われる襟・袖などきついカーブだしなどに使用するモノも

クリーニング店でもなじみがある道具ですね


今までどれだけの針と糸を使って来たんだろう?
既製品がない昔は全てテーラーさんが1着1着手縫いで仕立て、あつらっていた。
当時1着3Pで作るのに1ヶ月近くかかったとの事。
人気店でテーラーをしていたので自分用に作ったスーツ、実はほとんど無いようです
今では滅多に着ることがないが当時作った3Pとコートを見せて頂きました




JKTの胸ポケ部分はハンドメイドを代表する台場仕様!
当時このスーツを着用して作業をしていて、それを見たお客さんがこの裏地でのオーダーを相当数頂いたと
ハニカミながら話してくれました
小さなお馬さんがカワイイですね。
コート




毛芯と言ってスーツでもコートでも実は表生地の裏に一番手間暇がかかるベースの芯を縫う作業が
ございます。
今の既製品の殆どがこの芯をアイロンでしています。
当時はもちろん手縫いで1800針ぐらいかけて縫っていました
今でもハンドメイド物は手縫いでしっかり縫われております。
こちら のサイトで詳しく出ております。

作ったのは良いが殆ど着ていないとの事で状態も非常に良かったです。

山本さん
本当はオーダーメイドで作って頂きたいのですが歳と共に目が不自由になり完璧なモノを作り上げることが
出来ないと言う事で受ける事が出来ないと。
繊細な作業なだけに少しの曲線や縫製のズレはプロとして許す事が出来ない!
日本の美学、日本人の美学を継承した職人魂に触れることが出来、改めて大切なモノコトを気づかされました
これを機にOVER FLOWのスーツライン強化して行きたいと思います

ご質問、ご相談がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい♪
早起きは三文の得以上でした!
OVER FLOW
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