大分入院生活にもなれ、自分が(アルコール依存症)だと自覚し始めた頃の話........
相変わらず入院生活中に毎週(アルコールミーティング)と呼ばれる(勉強会)が行われていた!
この(ミーティング)は必ず出席しなければいけないと言う事ではなく、自発的に出席の
有無は(患者)自身が決断して決める事を許された!Jが入院していた頃は、全体の半分くらいの割合で
この(ミーティング)に参加しており、残りの半数の人達は、大概70~90歳くらいの高齢の
(患者)で決まってどの人も言う言葉が(この歳まで生きてきて今更(酒)を止めるつもりは無い!)
とか(ここまで生きてきて(酒)で死ねるなら本望だ!)と言う人が殆んどなのだが、家族に迷惑をかけずに、(酒)で死んでいくのなら、J的にはどうぞ死んでください!と言いたい所だが、この(病気)は、家族だけとは言わず周りの人達にまで迷惑をこうむる(病気)なのである!ある(爺さん)なんかは、13回入退院を何年と繰り返したと語っていたが、家族にしてみたらいい迷惑である!
Jは(アルコール依存症者)の中では、1番若く、病棟内ではかなり目立った存在だった!
また、1週間のプログラムの中には(軽スポーツ)と呼ばれる日もあり、その時々によって、(ソフトバレー)や(卓球)(サッカー)などが院内の体育館で行われた!当時はこの(軽スポーツ)がかったるくて、あまり好きではなかったのだが、体が自然体に戻るにつれ、1番の(楽しめる)時間に変わっていった!またそれだけでは物足りなさを感じて、食事を三食普通に食べれるようになってからと言うもの、肉体から力が沸き起こってくるのを抑えきれずに、自分で計画を立て午前と午後2回に分けて
院内や(この頃には外出も許可されていた!)外を10キロずつつ歩く事を目標にして歩いていた!
もちろんミーティング以外は殆んど自由行動だったので、こうした事も出来ていた!
アルコールを飲んでいた頃は74キロあった体重がこの(ウォーキング)を始めたとたんに55キロまで体重が落ちた!いかにアルコールと言うものが肉体を(肥満化)させると言う事もそれだけの要素じゃないにせよ、気づくことが出来た!一気にここまで体重を減らせた訳ではないが、アルコールを飲まなくなっただけでも、10キロくらいは減っていたと思う!頭や肉体が正常な状態に近づくにつれ、
(退院後)社会に出た時の事を考えられるようになり、とにかく(肉体強化)は大事だとばかの一つ覚えのごとくそればかり熱心に行っていた!そこで前回紹介した(K氏)の話を思い出して欲しい!
初めてJに声をかけてくれた人であり、Jが立ち直るきっかけを作ってくれた人物でもある!
この方は(A.A)と言う(アルコール依存症者)の為の自助グループを立ち上げている(主催者)なのだと言う事を後で知る事になる!当初は今でこそ分かるが、(A.A)や(断酒会)と言った自助グループの事など一切分かっておらず、幸いこの(K氏)によって初めて知る事になる!入院生活の半分を過ぎたあたりには、毎週のプログラムの中に、(A.A)と(断酒会)に出席出来る日が設けられ、始めは抵抗があったものの、(K氏)を信頼していたJは、初めて(アルコール依存症者)の集まりの場に参加した!
病院からは(送迎バス)を出してもらい、現場に行く事が出来た!(K氏)いわく病院から15分程度の
(花巻市)にある(個人医)の2階が会場になっていると言う!未体験の(A.A)と言うものに半分不安と半分好奇心の塊でバスに揺られそこに向かって行く! (A.A 断酒会2)につづく!