シンガーソングライターJ 編 5(花巻の病院) | ソロミュージシャンJのネットで曲紹介!

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忘れもしない!2005年5月31日が最後に飲んだ酒の日であった!.......
話を戻そう!.....地元の病院ではJの抱えている(アルコール依存症)と言う病気は、当時どうにも
ならないと言う医者の診断で、紹介状を書いてもらい、岩手県の内陸に位置する温泉地でも有名な
(花巻市)の病院に入院するはこびとなった!.......
最低限の身の回りの物(下着)(コップ)(洗面用具)(スリッパ)等を準備し、気乗りしないまま
バッグにそれらを詰め込んだ!この時の心情を語るならば、(もう好きにしてくれ!)などと言う考え
で、もう自らの人生に対して(降参)するような思いで半分やけになっていた!
(花巻)まではJの住んでいる(大船渡市)から車で約1時間30分程度かかる!
(花巻)までは(親父)が運転する車で向かう事になった!その車中まったく口を開く事もなく
まるで(刑務所)の(護送車)に乗せられている気分だった!もう(人生)を捨てたような感覚で
この先に何が待ち受けようが、もうどうでもいい感じで、魂が抜け殻状態だった!
(親父)が一言、二言語りかけてくるが、何を語りかけられても上の空で、ただひたすら(山)と
(田んぼ)ばかりのつまらない外の景色を眺めていた!気がついた時にはかつて実家に(帰郷)して
来た時と同様に(眠りの世界)に逃避していた!しばらくして(親父)の声が聞こえた!
どうやら病院に着いたらしい!そこは(山)と(森)に囲まれた病院だった!一通り重い足取りで
荷物を降ろし、病院の中に二人で入って行った!中で(看護師)に紹介状を渡し、イスに腰を下ろした!数分待たされた後、診察室に呼ばれた!中には数人の(看護師)と一人の男の(精神科医)の姿が目に映った!実家にある県立病院の診察の時と同様にここでも同じような質問をされ、
(また同じ事を語らなければならないのか?)と苛立っていた!しかし、実家の(県立病院)で診察を受けた医者とは明らかに違った!どこか(人間の温かみ)を感じさせられるような医者だった!
あくまでもJの個人的な見解だが、(精神科医)にも二種類のタイプが存在するよな気がする!
一つはマニュアル通りの質問を問いかけた後に、無駄に(薬)ばかり多くだす(精神科医)ともう一つは、患者の話を良く聞き、患者の気持ちを理解した上で無駄に(薬)を多様しない医者である!
今回のこの(花巻)の医者はまさに後者の(医者)であった!東京に住んでた頃から精神科医と出会って来たが、まったく今まで感じたこともないタイプの医者だった!(アルコール依存症は決して治せない病気ではないから安心して下さい!)凄く励みになった!しかしまだこの段階では励みにはなったものの、(半信半疑)であった!一通り診察が終わると、(親父)と一緒に病棟まで(看護師)に案内された!案内された場所は忘れもしない、実家にある県立病院に入院した時と同様に
あの忌まわしい檻付きの部屋だった!この光景を見た瞬間(逃げ出したい)気持ちにかられた!
またあの不自由極まりない生活を送らなければならないのかと思うと、ゾッとした!
(親父)は僅かな(金)を(看護師)に託し、一言労いの言葉をかけてくれたが、何を語ったのかはよく覚えていない!こうして再び、所持品を没収され、前の時と変わらず、トイレと檻と一つのベッド!
そして(点滴)を毎日3回打たれる生活が始まった!もういっそ一思いに楽に死にたかった!
こうして約3ヶ月半の入院生活が始まるのである!次は(アルコール依存症者)につづく!