あれから月日は流れ、社会人として(高島屋)に勤めて2年目位になった頃の話である!
社員としてある程度(責任感)が出てきてはいたものの、相変わらず(仕事)終わりには
(上司)と一緒に(酒)に酔いしれていた!実家には(上京)して以来帰ってはいなかった!
ある日携帯電話が鳴りだした!(親父)からの電話だった!
(じいちゃんが倒れて、入院したからすぐ帰って来い!)かなり驚いた!それと同時に(じいちゃん)の安否が気になった!取り合えず(会社)に事のあらましを説明し、夜行バスに揺られながら、実家に向かって行った!(じいちゃん)の事が気になってしょうがなかったので、一睡も出来ずに実家に辿り着いた!帰って見ると、(妹)も先に帰って来ており、家族の様子からしてかなり深刻な状況だと言う事が感じられた!皆が泣いていた!
親父は言った!(じいちゃんはもう助からない!覚悟を決めとけ!)その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなかった!医者の話ではもって(1週間)と言う事と(膵臓癌)だと言う事を(親父)に告げたらしい!翌朝!早速家族全員で(じいちゃん)の所に足を運んだ!何年来と会わずにいた(じいちゃん)!
病室に入って真っ先に(じいちゃん)の姿を見た!もう以前の面影はなく、(鼻)や(口)や(喉)に(管)所狭しと通されていて、かなり(痩せこけていた)その痛々しい姿を見て、涙が止まらない!
言葉が出なかった!その時(母)が泣きながら話した!(じいちゃん!友和だよ!分かる?)
J(じいちゃん!俺だよ!友和だよ!今帰って来たよ!)意識がもうろうとしている中で、微かに(反応)した!(友和)...........
それからと言うもの毎日家族が交代で(じいちゃん)に付き添っていた!
またその頃(長期滞在)でと言う事で(会社)を後にしたのだが、この時期に限って忙しい日々が続いており、何時になったら戻って来るんだ?と言う上司からの電話が絶えないでいた!(内心頭にきていた!)それから(余命)1週間だと宣告されてもなお(じいちゃん)は闘っていた!それから数日!
ちょうど(死の宣告)から2週間ほど経過して、病院から(緊急)の呼び出しがかかった!
慌てて行って見ると、Jの家族はもちろんの事(親戚)一同も病室を訪れていた!一人一人(最後のお別れの言葉)を語った後、Jの番がやって来た!あたりではすすり泣く音が響いていた!
J(じいちゃん死ぬな!まだ何もじいちゃんに恩返ししてねーだろ!)(頼む!)(神様!)
そんなJの言葉が通じてくれたのか、最後に一言(呟いて)意識をふき取った!
(酒をあまり飲みすぎるなよ!)..........
この言葉は生涯忘れない!今思うと(じいちゃん)にはJの未来が見えていたんだと思う!
(酒)を止めて以来ようやく(じいちゃん)の言いたかった事が理解出来た!
そして(葬式)Jが喪主をつとめた!(じいちゃん)に最後の別れの〈文)を読み上げた後
(火葬)肉体がこの世から消滅した!この時が一番辛かった!(魂)だけが天に帰って行った!
それと同時に悲しみを押し殺し、(会社)に戻って行った!(じいちゃん)は何時もJの(心)の中にいる!(永遠)に....... (番外編2/じいちゃんの最後!)END!