〈彼）が現れた（同級生）せいと言う訳ではないないが、いずれにせよＪは、（路頭）に迷う事になっていたと思う．．．．．．．．
こうして我が住みかを半ば（占拠）されたような形で街をさ迷う事になるのだが、ほとんど（文無し）状態のＪ！結局はサラ金に頼るしかなく、限度額ギリギリに近い状態で幾らかおろした！
その（金）を握り締め、街を宛てもなくさ迷う事になる！（宛てもなく！）
まず先に足を向けた街が、Ｊの住んでいる街が（川崎の武蔵小杉）だった為、（南武線）で行ける
（川崎）に足を向けた！もちろんポケットには（ニッカのポケット瓶ウィスキー）を常備！
とにかく（孤独感）で押し潰されそうなＪは（賑やかに人が集まる場所）を求めていた！
（川崎）には何度も来た事があって駅の改札を出ると（長いエスカレーター）があり、そこを下って行くと、Ｊと対して変わらない（世の中のはみ出し者）連中が群れをなして（路上）で座りながら、あたりも気にせず（酒）を酌み交わしていた！そこから少し歩いて行くと（チネ チッタ）と言う場所があり
常に〈人）でごった返してた！（幻想的）なこの空間が大好きで中には、映画館やＬＩＶＥハウスまであり、そこに入り浸るようになった！そこで飲むのが好きで（酒）が切れたら、買う場所なんていくらでもあるので、補充しては街に酔いしれていた！つまみなんていらなかった！ただそこで（楽しげに笑いあうカップル）や（親子連れの無邪気にはしゃぐ子供達．．．．．．）
（悲しいかな）この微笑ましい風景が（酒のつまみ）になっていた！どの道（酒）だけ飲めればいいので、腹の中は食べ物らしい食べ物など食べていない！（酒）だけあればそれで良かった！
そこでこの頃の寝床はもっぱら（漫画喫茶）であった！ギリギリ夜中の２４：００まで外で暇を潰し
２４：００になると大概どの漫画喫茶も（ナイトパック）と言うものがあり、朝までそこで（寒さ）を凌ぐことが出来た！もちろん（酒）は持ち込み禁止だが、ここまで来ると世の中の常識などＪにはどうでもよくなっており、隠して持ち込み、そこで漫画を見ようとするのだが、ページが進まず、ただ（酒）を飲んで過ごしていた！あくまでも（金）があっての話だが、（酒）を持ち込んだ事がバレルとまた別の漫画喫茶へと（ヤドカリ）のように移動して過ごしていた！だがこんな生活はそう長く続くはずもなく、徐々に（サラ金）から借りれる（金）もいよいよもって僅かなものとなり、そんな状態な為
〈髪）は伸び放題になり、〈体）もろくに洗っておらず、（髭）も伸び放題で、ある日公園のトイレの鏡を見て、自分の容姿が、先で述べた（川崎の駅前に群れをなしている（世の中のはみ出し者））の連中とまったく同じに見えて、着ている服も汚れまさに（その連中）となんら変わらない自分！
しかしそんな事は気にもせず、最初は（心の中でバカにしていた！）その連中達を今では（かけがえのない繋がり）だと思うようになり、その似た風貌の（人間達）の中に入りたいと思うようになっていた
（心の底から寂しかった．．．．．．．．）
ある日！意を決してその（連中）の所に行った！仲間に入れて欲しいと申し出た！
しかし、仲間意識が強い彼らはそんなＪなど相手にしてくれず、また一人（孤独）と闘いながら
街をさ迷う事になる！まさに（生きてて、死んでる）ような状態だった！（横浜編）につづく！