高島屋勤務編 3 (退社) | ソロミュージシャンJのネットで曲紹介!

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実際高島屋内で洋服のお直しの仕事に携わっていたのは、4年半になるのだが、先のお話では勤めて2年後位までのお話しだったので、今回はそこから(退社)にいたるまでのエピソードを語って行こうと思う!先にも話したが、社内で(酒)に対してJにかなうものは、無し!当初!(俺の注いだ酒が飲めないのか?)と威張り散らしていた(上司)でさえ問題ではなかった!逆に変な優越感に浸る時もあったくらいである!その頃当時の係長だったKさんだけは、こんな酒好きのJを可愛がってくれた!ある時は、会社の終わりに夜行バスで京都に行って地元の(地酒)を飲みに行ったり、またある時は、熱海の料亭に連れて行ってもらったり、またある時は新潟の(係長が新潟出身の為!)自分の営むペンションに連れて行ってもらい、新潟と言えば(酒)と蕎麦が上手いんだと言っては、有名な地酒を酒蔵まで連れて行ってもらい、(蒸留酒)と呼ばれるまだ売り出される前の貴重なお酒をご馳走になるなど、とにかくJに対して子供が居なかったせいもあるのか、こっちが(もういいです!)と言う位良くしてもらい、未だに頭が上がらないでいる!それでいつのまにかこの(K係長)を親父の愛情と言うものをあまり知らなかったせいもあるのか、(東京の親父)だと勝手に思うようになっていた!
一方彼女はと言うとはっきりいってもう(手遅れの状態)だった!家に帰っては係長からもらった、(ブランデー)や自分で買ったありとあらゆる(アルコールの類)をしこたま飲んでは酩酊状態で彼女の心境すら考える所ではなく、気づいた時には(他に男が出来ていた!)ショックだった!情けなく彼女の前で頭を垂れて泣いた!もうどうしようもなかった!また(心)だけじゃなくJの外見にも変化が起こっていた事にこの時彼女に言われて気がついた!極端に太っていたのである!入社前は56キロ位だった体重が77キロになっていた!(そんなあなたはもう見たくない!)と言い残し彼女は去って行った!それでも諦め切れないJはどうにかよりを戻そうと女々しく彼女に説得を試みたが、(あたし子供が出来たの!)その言葉でもう昔の楽しかった思い出は、忘れる事にした.....
そこから仕事の事だけを考えるようにしていったのだが、(アルコール)だけは手放せなくなっていった!朝起きてはまず1本、会社に向かう途中の駅のキヨスクで1本、会社に着いてはまた1本と酒がなくてはいられないのである!でも会社の人達は(酒の強い岡澤)で知られていた為、(昨日も深酒してたんだろう?酒臭いぞ!)と冗談まじりに言うだけだった!それからと言うもの、家に帰ると(孤独感)に押し潰されそうになるので、会社が終わると係長と飲むか、バンドの連中と渋谷のスタジオに行くかの日々が続き、ある時にはバンドの一人が(BB)車を運転している時にJはその車のボンネットに走行中窓から体をよじらせて登り、そこで酒を飲みながら奇声を上げて渋谷まで向かった事もあった!(運転している奴もイカレテタ!)そんなこんなで(酒)と言うものがJの体を支配して行くに連れて、いくら穏便な会社でも辞めざるを得ない事件が起こった!
ついに部長が怒りをあらわにしたのである!(お前会社をなめてるのか?)(もう1度酒臭い状態で社内に来たら辞めてもらう!)頭に来た!J(上等だこっちから辞めてやる!)この時勤務して4年半を迎えようとしていた時である!(言ってしまった!)もう後戻りは出来ない!最後までJの身を案じてどうにか説得してくれたのは(K係長)だけだった!だけどそのK係長の説得も、もはやJには通じなかった!この頃から(音楽)の世界に飛び込んで行こうと言う浅はかな考えになっており、新しい世界でやって見ようと言う気になっていた!送別会はささやかに行われた!彼女と別れて以来2度目の涙を流した!こうして高島屋で働いた仲間達と別れ(一人)社会と言う厳しい現実を知る由もなく、新たな職探しをして行くことになるのだが、まさにここからが(地獄)の始まりでもあった!Jこの時25歳