【GALM】グリップに頼らない【トレース能力】 | OVERDOSE YODOブログ

【GALM】グリップに頼らない【トレース能力】

前回、リヤのスプリングでアルミアッパーシャーシの高剛性化に上手く対応出来たGALMアンチ+リヤマウント号ですが、お次はフロント。



今回、新しく採用したのは1.2-2570です。以前は1.2-3080でした。


えっ⁉︎φ1.3のシリーズじゃなかったの?


はい、実は少し前からφ1.2の可能性を探っていまして、φ1.3のシリーズはフロントタイヤのグリップを上げてフロントのトレース性能を上げるセッティングにはいいのですが、それだと限界が見えて来てしまって。。。



どういうことかというと、フロントの接地感やライントレース性能をフロントタイヤのグリップで求めるとどうしても車速に影響が出てしまう・・・『特定の角度』に限ってしまえばなんとかなるのですが、苦手な角度の領域も多くなってしまう。


そこで、以前からフロントの接地感とトレース性能はジオメトリーで稼ぐ様にしてフロントタイヤのグリップに頼らない方向でセッティングしてました。ただ、どうしても『特定の角度』が弱くなってしまう。ドリフトなんで『特定の角度』を捨ててもいいのですが、コンペを考えるとそういう訳には行かない。


そこで、導入したのがこれ。



そうトリプルリンクステアリングワイパーです。これのセッティング次第では他の部分を捨てることなく『特定の角度』のトレース能力を得られる様になりました。


こうなれば、ショックやスプリングでタイヤを路面に押し付けることなく全域でトレース性能を向上させることが出来て、浅角〜ストレートのスピードも格段に向上しました。


これでフロントスプリングの役目は限られ且つ目標もはっきりして来ました。従来の1.2-3080ではステアリングレスポンスという面でダルい感覚。それを巻き数を減らすことで解決。さらにセミオープンエンドをやめてレスポンス重視で設計。つまりスプリングでステアリングレスポンスを合わせ込む感じですね。


この方向でのセッティングであれば、路面グリップやタイヤの種類の影響は少なくて済むので、セッティング変更なしで対応できるシチュエーションが広がりますね。残りのフィーリングはジャイロやサーボで十分合わせ込むことが出来るので、そちらで対応してます。


フロントスプリングからかなり脱線しましたが、そんな経緯で作ってみたフロント用の新しいφ1.2シリーズをお楽しみにしていてください。