比叡山を降りて建仁寺での修行を経て宋(中国)に渡った後のからのお話です。
宋の天童山に入った道元が自分の思い描いた修行ができず苦悶の日々を送り、いてもたまらず正師を探す旅に出ます。しかし思った以上の師には巡り逢えず諦めていた時に最初に入った天童山で住持が如浄に変わったと知らせを受け戻ります。そこでは思い描いていた修行があり大悟をすることができ正伝の仏法を日本に持ち帰ります。持ち帰ったものは高価な仏像や経典ではなく身ひとつということで訝られたり、比叡山の迫害が強くなりますが後ろ盾になった貴族や後の大旦那になる波多野義重らの助けにより京都の深草に興聖寺を開く事になるまでが中巻のあらずじです。
高潔に人間らしく生き修行に打ち込む姿は芯の強さがあり、こうありたいとおもうのですが俗人なのでうまくいかないですよね。師に国王・大臣に接触してはいけないと言われた通り京都の真ん中ではなく町外れに寺を建立し権力とは距離を置いたところは同じ禅宗である臨済宗の祖栄西とは違うところで、栄えるよりも慎ましく修行するという姿勢を貫いるように感じました。