「少女」
湊かなえ

女子高生の夏休みを舞台にしたシリアスなミステリー小説でしたが、「告白」と比べたらかなりがっかりさせられる内容でした。想像でしかない「死」を現実に見たいと不純な動機からボランティアを始める2人の少女がお互いの行き違いから疑心暗鬼になり、ある小説がきっかけで再度友情を確かめ合うところで終わりにしておけば「良かった」と思えましたが・・・
最後の最後に女子高ならではの陰湿さを入れてしまったので胸焼けするような感じで読了しました。作者が書いた「因果応報」が理解出来なかったです。

核家族社会で「死」は身近にないので年頃の子供には分からないにしろ、モラルハザードを日常のように書き上げているのにも違和感がありました。人は性悪説で生きているのだなと思いましたよ。生前祖父が「修身教育(道徳教育)をしっかりやらないから子供が乱れる」と言っていたのを思い出しました。性悪説を正すのが親や学校の役割なんだけど・・・