NHKの『美の壺』という番組が好きです。
まるで知識はないけれど、とにかく古い物(歴史を重ねたもの)を観るのは大好き
先日、『金継』の回を観ました。
こういうのが、金継の器。
欠けたもの、不完全なものに美を見出す、日本古来の感受性なのだそう。
もともと、割れたり欠けたりした陶器を補修するためだったのが、いつしか、滅びの美へと。
完璧ばかりが美と思うなかれ
傷を隠さず、あえて目立たせよ
割れや欠けは、傷。
日本には『詫び』という言葉があります。
傷をつけてしまった陶器を、在るものを使って直していってまた使う。
それは、自然(土)に対するお詫び。
在るものを生かすということが金継、なのだそうです。
今まで、正直に言うと、金継の陶器には、あまり興味は持てなかったのですが、こんな奥深い日本の美意識を知ると、とても愛おしいものに見えてしまうから不思議です。
生身の人間も、心は割れやすいのよねー
でも、思いやりや愛情で、何度でも修復できると思いたいです。
究極の陶片を組み合わせれば、世界にふたつとない逸品になる
パーフェクトじゃないことの美は、もうすでに、『その人』として、完璧なんだ(*^-^)b って思えると、逆に、自分とは違う感性の人に尊敬の気持ちさえ湧いてきませんか?
わたしもそうありたいし、そう思ってもらえるとしたら感謝です
わたしのお気に入りのファイヤーキングのマグカップが、なぜか、キレーイに割れました… かなりショック!
でも、調べたら、ガラス製品も金つなぎで修復できるんだそうです
(本来の金継とは扱う接着剤が異なるようですが)キットも売られてるらしいので、チャレンジしてみたい気持ちはマンマン
もし成功したら、ブログアップしますね(^O^)/