今回から、神社・仏閣巡りシリーズということで、訪問したところを記録していくデス。
で、栄えある第一回目は、原宿にある、東郷神社
この神社の存在を知ったのは、あの有名な「坂の上の雲」から。
ツタヤで借りたNHK製作のDVDがきっかけ。司馬遼太郎氏の本も読んだが、長かった (ー。ー)フゥ
祭られているのは、当然、日本海海戦の勝利の立役者、東郷元帥。
「勝ち運」にあやかって、東郷元帥が御神体になっている。
同時代の仲間の軍人が日露戦争後に「力を使い果たした」ように亡くなっていく中、
東郷元帥は、この当時にしては長生きで88歳で逝去。肝も体も丈夫だったのか。まさに神にふさわしい(笑)
最寄駅のJR原宿駅の竹下口。竹下通りに向かう若者でいっぱい。東郷さんもびっくり(笑)
竹下通りを人混みに混じって流れていくと、途中で東郷神社に曲がる道がある。
この道は、西参拝道だが、人混みをさけて明治通りから入った方がよいかもしれない。
鳥居は明治通り側にある。
敷地内に入ると・・・秋の静かなたたずまい。
左手奥の手水舎(てみずや、ちょうずや)で、拝礼の前に手を洗い口をすすいで身を清める。
拝殿と本殿。写真はちょっとハイキーかも。(^^;
左手の旗は「Z旗」
Z旗は国際信号旗の1つ。アルファベットの最後の文字”Z”をあらわすが、
日本海海戦では、海戦開始直前に旗艦三笠に揚げられた。
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」という意味を込めて
士気を鼓舞したが、「この戦いに負けたら最後」という悲壮な意味も込められていた。
社務所。ここでお守りを買う。
これがお守りの「勝ち守」。800円ナリ。
Z旗をあしらっている。
境内の中のイチョウ。日の丸が。
境内にある、「海の宮」
なんかスタッフ風の人がいると思っていたら・・・
荘厳な雅楽の調べとともに、拝殿からキレイな花嫁さん降臨。
「本日はお日柄もよく・・・」と結婚式だったようで。
日本海海戦の背景を少し解説。
この海戦に負ければ、日本滅亡( ̄□ ̄;)!!な状況な中で、
当時、世界最強といわれたバルチック艦隊を完膚なまでに破り、しかも日本側の被害は軽微で
世界の海戦史上「パーフェクトゲーム」とまでいわれている。
あの当時の日本は、明治維新が成って間がなく、まだまだ貧乏国。
南下してくるロシアをくい止めるため、朝鮮半島へ出兵したはいいけども、
金なし、弾なし、兵なしの国力ギリギリ状態。負けたら次は九州にロシアが来る!状況で、
満州で世界最強のロシア軍と対峙している陸軍には、日本から物資(食料、弾薬)を補給し続ける
必要があった。輸送はこの当時は輸送船。当然、敵の軍艦がウロウロしていると危なくて仕方がない。
安全を確保できないと補給がない陸軍は「干上がり」、日本はジ・エンド。
なんとしても安全を確保する必要があったが、ロシアには当時、旅順艦隊とバルチック艦隊の2つがあり、
日本には虎の子の1艦隊(連合艦隊)しかなかった。差し違えで1勝1敗しても負けで、2戦全勝する必要が。
いやはや明治の人達は偉かった・・・
「故人曰く、勝って兜の緒を締めよ!」とは、連合艦隊解散の辞。
おしまい。