歌声(ヴォーカル)の世界に興味が湧いて、先日近所の図書館でふと手にしたのがこれ。
ヴォーカルの学び方―あなたも欧米人のような声が出せる (ON BOOKS)/福島 英
- ¥998
- Amazon.co.jp
10年前以上とかなり昔の本なので、商品画像はないようです。
本書では、日本語と英語の音声の成り立ち(日本語は音の長さが等しく英語は拍が等しい)から、
日本語での音声表現の難しいさや欧米との絶望的までのレベル差を説いて、どうすべきかを真摯
に語ってます。まともなこと言って、日本ではさんざん嫌われたんだろうな~(笑)
と、小難しい話は置いといて(笑)、まずはよい歌い手の声を聞けといってます。
特に、今のように音響技術が発達してある意味歌い手が楽できる時代でなく、体から声を出して
歌っていた昭和30~40年代の歌手の歌を。
で、そこでYoutubeですよ。
この本では、エディット・ピアフとか、越雪吹雪等を挙げていました。シャンソンで超有名な人たち
ですね。試しに越雪吹雪の「愛の賛歌」を。
・・・声深っ!この人マイク不要じゃん(笑) 思いが声に乗ってダイレクトに響いてくる!すっげー
発声という音声表現では役者さんも近い世界にいるので、体から声を出す例として仲代達矢
「トランペット物語」も聞いてみた。深みのあるいい声です。太いというのはこういうものか。
本では「音楽的日本語」と言ってますが、話すように歌をうたう感じがなんとなくイメージがつかめます。
この本が書かれてからすでに10年以上。さて世界のレベルにどこまで追いつけたのかどうか。