ついたて将棋で僕が使っている戦法の中で使いやすいと思ったものを解説していこうかなと思います。

まず最初は速攻の基本である居飛車速攻の中でもfalkaが考案したfalka式居飛車速攻について解説して行きます。

基本形は図1のようになります。

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図1.falka式居飛車速攻の基本形

最速居飛車速攻に比べて2手相手にバレていない手があるため相手の予想を若干ブレさせる事ができます。

この後すぐに22に歩を打つのもいいのですが、タイミングを見計らって22銀としてくる人もいるので1手ずらすために56歩とします。
56歩が反則になった場合端角の可能性が高いため13と金として角を取りに行き、次の手で飛車を成り込みます。
56歩が打てた場合そのまま22歩21歩成とします。
と金を二枚作れた場合図2のような状況に持って行き上のと金を左、下のと金を左と言う風にローラーして行き金駒を狙って行きます。

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図2.理想的な攻めの形

攻める上での注意点は飛車を早い段階(歩が取られる前)に相手陣に成り込む事です。
図3のように歩を使って飛車道を止められると非常に面倒で、反則がかさみ最悪の場合飛車が取られてしまいます。

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図3.飛車を成り込むためにと金を23から退かしたタイミングで歩を打たれた形

対策としては図4のように23にと金がいる状態で飛車をあらかじめ浮かせておくなどです。ただしうっかり角や桂馬に取られることなどがないよう気をつけましょう。

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図4.桂馬を取ったため25飛車が取られる心配はない

次に守り方についてです。
攻めに手数を使っているため囲いに手数を使うことは若干非効率的です。よって早逃げを主体とした受けが基本となります。相手の攻め方を見て攻めながら少しずつ玉を動かしていきます。

主な玉の動き方を紹介していきます。

①57玉型
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図5.57玉型

57玉型のメリットは桂馬以外の方法で玉が見つかりにくいことと、59に飛車が置かれた時に察知できる事です。主に21の桂馬を取れた時に使います。
ここからの玉の動き方は46玉から36玉、46歩からの47玉(36玉まで行っても良い)、角を抜いてからの66玉などです。36玉からはそのまま右下に下がっていくと見つかりにくかったりします。

②33玉型
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図6.33玉型

これは相手の角を取った後に動かします。8すじ6筋から攻められると弱いためここで放置することは少なく、そのまま86玉や86歩からの87玉などで
左に逃げてしまう事が多いです。

③銀上げ
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図7.銀上げ待機

6筋にだけ備えてるために銀を上げ右に逃げるか左に逃げるかを後出しで決定出来る形です。また状況次第では79に引きこもることも視野に入れています。

④78玉型
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図8.78玉型

6筋突破された時の頓死筋が怖いので8筋の歩を突いておきましょう。87や場合によっては89に逃げることを想定しています。

後はいろいろと試してどれが一番しっくりくるかを探しながら選びましょう。