え~と、前回分から 引き継ぎますと

 

ロックンロール 草創期の 当時、

 

はからずも ロックンロールを

 

ロックンロールと 命名 するに

 

いたった 当時の ラジオDJ

 

たち。じゃあ ロックンロールの

 

正確な 意味 って なんだったの?

 

って ふうに 興味が 向き

 

ますわよね? で、これ まあ、

 

諸説は あるんだ けれど、やっぱ

 

基本は

 

 

 

「ラジオの 電波に のせられない

 

ヒワイで 下世話な 言葉や 事柄」

 

 

 

まま、ほんと、いまで言う ところの

 

放送禁止用 そのもの、って 言うか

 

「ぴー」音の 元祖と して

 

「ロックンロール」って 造語を

 

もちいて、笑い あっていたって

 

感じだと 思うの ね。だから、

 

その 語源にも 諸説が あって

 

あたりまえ って 感じ? これ、

 

わかりやすい 見方で しょ?

 

現代 では 伏字 がわりに

 

つかってる「ぴー」音、これを

 

当時は 「ロックンロール」 って

 

言葉を 自分たちで 作って 放送

 

してたって 話。まあ、ゆくゆくは

 

そういった あちゃら弁の

 

言葉 遊びが スラング、なんてえ

 

もっともらしい 意味あり 単語に

 

なって いくんだろう けれど、

 

逆に、もとを ただすと、

 

ブルースで 言う ところの

 

「レモン」 ってえ

 

扱いに なるんじゃ ないかしら?

 

 

 

意外と 知られて いないんだけど

 

ブルースマンて、その 土地土地の

 

即興詩人 みたいな 側面も

 

あって、その日 その日の 気持ちや

 

出来事を ギター 片手に それこそ

 

鼻歌 まじりに アドリブで 曲に

 

して 呑み屋街なら チップ、

 

ストリートなら 投げ銭で 生計の

 

助けを 得ていたり してて。で、

 

やっぱ、風刺とか ユーモアが

 

効いてると 人気が あがって

 

身入りも 増えるから、みんな

 

競うように ご主人さまから

 

政治に、権勢家、はては 自分ちの

 

台所事情に いたるまで 風刺の

 

対象に して いくんだけど、

 

もちろん、これ、やっべえ 固有名詞

 

わざわざ あげて ばんばん

 

ぶった切って いくって わけにゃあ

 

いかないでしょ? ご主人 さまに

 

いびり殺され ちゃった 仲間の

 

名前 とか、ご主人さま 自体の

 

名前とか さ。そうゆう、伏字、

 

みたいな使い方を ブルースマンは

 

 

 

「レモン」

 

 

 

って 単語で 統一 することで、

 

当局 側の 目を ごまかして

 

いたの。なんで、たぶん、その

 

名残りが 当時の DJたちの

 

使っていた 「ロックンロール」

 

に なって、歌の 内容を 聞き手に

 

意訳 させる ことで ひとつの

 

詩に 幾とおりかの 意味を

 

もたせる 「ダブルミーニング」

 

って 手法が ひろまって、いまで

 

言う ところの 「スラング」

 

とかに まで なって いったんじゃ

 

ないかなあ、って。

 

 

 

あ、そうそう、前回の、

 

ロックンロールが また さらに

 

カントリーや ブルース、R&B

 

なんかを もういち度 取り込み

 

なおして ロカビリー系や、

 

ソウルフル系とかに 分派

 

していったって、書いたと

 

思うんだけど、ロカビリー系と

 

いえば、当時の バディホリーさん

 

とか、ジーンビンセントさん、

 

あたりで、これ、流派と しては

 

初期の ビートルズに 流れて

 

いくの。で、ソウルフル系、ってか

 

まさしく ロックンロールの本家系

 

ってのかな? こちらが チャックさん

 

とか リトルリチャードさん とかの

 

流れで、ストーンズ 的に 結実

 

して いくのね。大きな ちがいは

 

バンドの 形態。ご主人さま 界隈の

 

ホームパーティに 呼ばれれば

 

すぐに 駆けつけて すぐさま

 

プレイ していた カントリー

 

バンドの バンドマン たちは

 

おのずから 少人数、小編成で

 

なんなら、タイコの 数まで

 

減らして すぐにも 移動と

 

プレイが しやすい ように 進化

 

していった、シンプル 形態

 

最優先の 音楽。対して 気持ちを

 

表現 するために、ミュージック

 

ショーの いち員と して よその

 

バンド よりも、さらに いい

 

音楽を 届ける ために 楽器の

 

編成 とかに こだわる ことなく

 

進化 して いった、聴き手 側に

 

もたらす 印象を 最優先と

 

した 音楽。とうぜん、

 

ビックバンド化が 顕著で、かたや

 

可能な限りの 全面 スリム化が

 

特徴。ロックンロールの 始祖の

 

ひとりとして 自他ともに 数え

 

られている チャック さんが

 

B♭ がらみの キーを 楽曲の

 

メインパターンとして 使って

 

いるのは その 代表例。ってか、

 

これも 音楽雑誌 とかじゃ

 

きれいに スルー されて いるん

 

だけど、ようは ね、B♭の

 

リードを 使う 管楽器 隊が

 

いちばん 演奏 しやすい キー

 

なのね。んーと、チャック さんの

 

子供を 気取ってた ストーンズの

 

キース リチャーズが 「なんで

 

あんたの 書く 楽曲の キーは

 

みんな おしなべて B♭

 

なんて 中途半端な 音階 ばかり

 

なんだい? ギター 弾くなら

 

圧倒 的に Aの キーのが

 

ラク だろうに」 って 直接

 

チャックさんに 尋ねたことが

 

あるんだ けれど、チャックさん

 

いわく

 

 

 

「だから おまえの サウンドは

 

ロックンロールの 後継者に

 

なり得ねーんだよ ガキ。そんな

 

レベルでしかない おまえが

 

いくら

 

ひっくり 返った ところで な」

 

 

 

って、まあ 木端 微塵。 「憧れの

 

ミュージシャンで あり、いまだに

 

それは 微塵も ゆらぎは

 

しない けど、おれの 人生の

 

なかで チャックとの セッションの

 

とき ほど、自分を 押し 殺して

 

我慢に 我慢を かさね させられた

 

ことは ない」 なんて(笑)。まあ、

 

ようは、リード弁にも 左右

 

されがちな ホーン隊の 特性も

 

ふくめて つねに ベリー ベストな

 

ロックンロールを 提供しようと

 

する 姿勢、って感じ? ってか、

 

それが わかっていりゃあ、そんな

 

間抜けな クエスチョン 自体、

 

おれに 尋ねたり しねーだろーよ

 

って こと なのね。だから、

 

チャックさん、デビュー 当時から

 

あんだけ、チャックさん 好きを

 

世界 中に あっぴーる

 

しつづけて いた キース より、

 

もとは ロカビリー派の バンドマン

 

だった ジョンレノンの ほうを

 

後年 えらく かわいがって

 

いたり とか してて。

 

 

 

うん? 話、ずれたかな?

 

 

 

なんで、ロックンロールを

 

さらに ごちゃまぜに して

 

より カントリー風に シンプルに

 

していった ロックンロール が

 

ロカビリー 系に

 

で、

 

より 聞き手への あっぴーる を

 

重視していった ロックンロールが

 

より

 

ソウルフルな サウンドへと

 

進化 していく わけですな。

 

 

レモン  

 

 

 

もっと カンタンに いえば

 

聞いてて より 踊りたくなるのが

 

ソウル系 サウンド で、

 

聞いてて なんか 自分でも

 

プレイ してみたく なるのが

 

ロカビリー系 サウンド って

 

感じ。前者は そのように 発展

 

して きたんだから まあ、

 

とうぜん だけど、後者は より

 

少ない 編成で より

 

優れた サウンドを 追及

 

した結果、シンプルで いて

 

とても 耳ざわり よろしい のに、

 

すんんんんげー、ワザで プレイ

 

されてるから。これ、弾きたいな~

 

自分にも 弾けないかな~ なんか

 

ガンバったら 弾けそう なんだけど

 

な~、なんて 思わ されちゃう

 

音楽って 感じ。まあ、じっさいは

 

すんんんんげー、ワザで プレイ

 

されてる から 「こそ」、そこそこ

 

ガンバったら なんか 自分でも

 

弾けるように なりそうに

 

思わ されてる だけ なんだ

 

けどね。

 

 

 

だから 「こそ」、どっちの

 

ロックンロールも

 

ひとの 心を したたかに

 

打つんだ ろう けれども。

 

 

 

 十代のころから壁に張ってたブライアンさん。焼けた台紙は写真用アルバムのもの。あまりに朽ちてきたので最近は本棚周辺にかざっておりますが、これ、お気に入り。