ざっと見て、汚いし、ペグ巻きも でろでろで

 

セルに割れやら 日焼けやらの 使用感が強く

 

表面側は なるほど年代物風では あるものの

 

案の定、フレット減りは すくない。減り具合の

 

定番ともいえる 3~7フレットあたりと

 

12フレットあたりの 1~3弦ほどが

 

ピカついている。しかし、ピカついてはいるが、

 

う~ん、減ってるっちゃ減ってるか、

 

ぐらいの摩耗。まあ、ガット弦組んじゃえば

 

気にならないんじゃないかなあ ってな感じ。

 

 

 

その汚さはいつものヤフオク・クオリティ。

 

 

 

 

んん? 全体的に雑くはあるが、なんじゃ、この巻き弦は。

 

 

 

とりあえず、このセル具合とフレットなら、悪くないんじゃない?

 

 

 

それに妙なのが、裏面側が やたらきれいなこと。

 

たしかに癒着したホコリ汚れは多いが、これ、

 

ちょっと拭いちゃうだけで 見事にピカピカレベルぐらい。

 

そりゃあ、フェンダースケールは(自分としては)予想外

 

だったが、ネックの握り厚も まあ、ちょっとした

 

テレキャス並みほどで、充分、許容範囲の内。

 

 

 

表面と裏面とで、使用感にナゾの差がある。……はて?

 

 

で ああ、やっぱ ネックジョイント部は ヒビが

 

入るな、とか、若干ブリッジも浮きはじめてるな~、とか

 

いろいろ ながめまわして、先の問題②、

 

「アンプ通すと1弦と6弦だけなぜか音が出ない」

 

このわけを探ろうと、探ろうと、探、ろ……ろう、と?

 

 

……おい。

 

 



 

ブリッジどころか、サドルそのものから1弦、

 

まともに数ミリばかり浮いてんじゃん。んなもん、

 

ギュッと弦に下敷きにされてはじめて音を拾うタイプ

 

のPUである、ピエゾでなんか鳴りますかいな。

 

 

ブゲラに通してみる。

 

 

やはりプリアンプなしでは ボリューム上げると

 

飛び出すノイズばかりが 気になるが、まあ、

 

電池入れてるの 忘れて うっかり液漏れさせちゃって

 

プリアン自体バカにしちゃうよりはマシなんで、そこは

 

承知の上での それはそれ。で、うっっすら、

 

1弦と6弦が鳴っているのが聞こえてくるあたりが

 

どうにも……(笑)。

 

みると、明らかにサドルの状態が 普通じゃない。

 

上部カーブのRがやたらとキツいのに 全体としては

 

溝付近まで 沈ませようとしてる。これは……。

 

 

①弦高を下げたくてサドルを削ったがやりすぎた

 

もしくは、

 

②弦高を下げたくて別のものと交換したら低すぎた

 

 

……ま、どちらかに間違いはないだろう。

 

 

ここらで 前オーナーの 人となりが ほんのり 浮かぶ。

 

 

 

フェンダースケールに アコギ弦なんか張ったら

 

よほどの握力と 手のデカさと ヘラ指の持ち主

 

ででもなければ とても弾けたもんになんか

 

ならないはず。で、アコギでテンション下げる方法を

 

探る。弦はまだ 新品だから なるべくなら

 

換えたくない。ピエゾはサドル交換すると

 

弦高が高くなりがちとの 記事を 目にして

 

思いきって 丈のうんと短いタイプのサドルに

 

交換した。ブツに削り跡がなかったことから

 

判断するに、おそらく、そんなところ。サドルに

 

のらない弦は アンプを通らない。でも、

 

アコギとしてなら どうにか 弾けるようになった。

 

けれど、なんとか音が アンプを 通らないかと

 

苦心した その結果が、あのグルグル巻きの

 

ペグ巻きだろう。でも、やっぱり、指が痛くて

 

仕方ないから、1~3弦には もう、アンプ無視して

 

ってか、アンプでの出力なんか あきらめて、

 

細めの弦を張って 練習用アコギとして

 

使っていた。けれども、やっぱり どうにも

 

弾きにくいし、でも、大切だからと

 

スタンドに掛けて そのまま 飾りっぱなしに

 

しておくことが 多くなり、陽に当たりやすかった

 

表面ばかりが 次第次第に 劣化していき、

 

裏面は さほども傷むような出来事自体が 

 

なかったのだろう……と。

 

 

 

そりゃあ、フェンダースケールに アコギ弦は

 

まあ、ムリだろう。自分なんかも 若いころ、

 

なにをこだわってたのか エレキだろうが 何だろうが

 

ギブソンスケールのギターには 全部 アコギ弦を

 

張って 打楽器みたく プレイする スタイルだったり

 

していたのだが、たしか、フェンダースケールの

 

ギターでは アコギ弦を 張ってるうちから もう、

 

ネックが 反ってきて、さすがに、ああ これは 

 

このギターに 張ってはいかん 弦なんだなと

 

身をもって 理解できた 記憶が あって。それでも、

 

ダダリオの 010~049なんて 番数の弦を

 

わざわざ 注文して 箱買いしてまで 張ってたから、

 

……バカだったんだなあ。

 

あのころに、たとえ 練習用と割り切ってでも

 

やわらかい 細めの弦で 練習してたら

 

いまごろは、もそっと程度には まともな

 

プレイスタイルを 手に入れていられていたかも

 

しんない。ん? ……まあ、

 

いまだに ただの

 

へたっぴの へっぽこギタリストだって

 

話なだけ なんだけどね(笑)。

 

ふんでも、まあ、

 

 

 

この MB35Sの 前オーナーさんは、十中八、九、

 

ギター、やめてるよね……。それが なんか

 

ちょっと せつないな。

 

 

 

……練習なんか、やわっかい弦でいいんだよ。

 

アコギにエレキの弦張ったり、ガット弦 張ったりして。

 

音楽なんて セオリーじゃなくて

 

とにかく 楽しんじゃったもんが

 

勝ちなんだからさ。

 

ましてや

 

プレイなんか できるように

 

なると もっと

 

楽しく なれるんだぜ?

 

 

 

理屈なんてものの

 

ほとんどは

 

あとから

 

ついてくるものなんだしさ。

 

 

 

 

 

 

ああ、また よこ道が多すぎた……。

 

休日出勤明けーのの、しかも 明日は

 

トータル15時間もの 拘束日。

 

以降は また、次回に

 

まかせるとしましょうことかしら。

 

さすがに ちょっと

 

長くなって しまったし、

 

ちょっと

 

腰にキちゃったし。

 

……弱ええぞ へっぽこ(笑)。