腕の良し悪しはどういう基準で決めるのだろう。この話を読んでいて感じたことです。
この話には二人の医者が登場します。両方共敏腕の医者ですが、一人は目的のために手段を選ばない医者、もう一人は目的のために手段を選ぶ医者(ブラックジャック)。こう言った対比がこの話ではありました。
この話のキーポイントは大切な人の足を切り落とすか否かという点にあります。手段を選ばない医者は切り落とす方を選ぶでしょう。なぜならそれが患者を生かすという目的を達成できるから。しかしブラックジャックは敢えて難しい手術をして足を残します。
手段を選ばない人は確かに優秀ですが、人としての何かが欠けている気がしてなりません。特にこの話に則ると患者の気持ちを理解できていないのではないのか?そう思います。
このようなことは現実世界でも言える気がします。確かに勉強や仕事ができる素晴らしい人であっても、手段を選ばずにズバズバ仕事をやるだけでは、他人から見て心証が良くない。やはり本当に優秀な人間は手段を選べるような人なのだと感じます。