龍玄とし(ToshI)さんの上野の森美術館での絵画展「運命 白の世界へ」が終わりました。
「DRAGON」の色が綺麗でした。
主にピンクと金色が重なった、服飾に取り入れたら素敵そうな色合いです。
花鳥画を教えてる先生が言ってた事ですが、男性は構図が上手く、女性は色彩表現に長けているそうです。
トシさんの絵は大作でも、筆使いに迷いが無く、龍が舞い踊っています。
そしてDRAGONの様に、蕩ける様な色使いもするんですね。
男性性と女性性を兼ね備えた筆致、それは歌声、人となり、にも言える事ですが。
トシさんは「龍」が好きですね。
描くのもそうですし、苗字にも龍の字が使われています。
龍はいつも人気の霊獣なので不思議は無いですが、龍の姿を借りて思いの丈を解き放っていそうです。
多分子供時代から龍に愛着があったのではと思います。
トシさんが地元のお祭り「やわたんまち」に情熱を寄せていた事は、ファンの皆さんの間では有名ですね。
鶴谷八幡宮のお祭りで、やわたのまつり、やわたんまち、なんですね。
高校生の時には、他所の町まで太鼓を習いに行ってたそうです。
TVでシャアのコスプレで演奏した時に、ドラムの腕前がスゴい!と言われてましたしね!
鶴谷八幡宮の格天井に、有名な百態の龍が有り、南房州の後藤義光という龍彫の達人の作品です。
百態の龍部分
舘山の各町の神輿や山車にも作品が残りますが、トシさんの町の神輿には後藤義光の彫刻、山車には門人の龍彫があります。
太鼓を叩くのが好きだったなら、山車の龍彫には馴染んでいたはず。
龍への愛着がわく機会は、その後もきっと多々有ったでしょう。
南房総観光や霊場巡りの際の寺社の宮彫に、名工の作品が有った記憶があって、その記憶が今役立った?様な気がします。