リッキーのブログ

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その日暮らしをしながら、俺様はあちこちの職場へ面接に行っていた。ボクシングも辞めた。 お笑いの道も断念した。ギャンブルに溺れ、借金も抱え、どうにもならない。「俺様、この先どうやって生きていけばいいんだ……」そんなことを考えながら、仕事を探し続けていた。そんなある日、俺様は渋谷・道玄坂、そして円山町へと辿り着く。きっかけは、東スポの記事だった。そこで見つけた求人――「S企画」そこに電話をかけた。そして指定された面接場所へ向かう。なんと、道玄坂にある喫茶店だった。普通、仕事の面接といえば会社の事務所などを想像する。それが、喫茶店。この時点で、「……なんか怪しいな」そう思った。しばらくすると、担当者だという男が現れた。40代後半くらい。見るからに、そっち系の雰囲気を漂わせている。「……やっぱり怪しい」俺様の第一印象は、それだった。しかし、背に腹は代えられない。仕事が必要だった。そして、この時に面接する側だった人間の立場を、後には俺様自身が経験することになる。ここから俺様は、これまでとはまったく違う世界へ足を踏み入れていく。仕事内容は――電話番。そして、ホテトルの「送り」。当時の渋谷・道玄坂・円山町では、女の子を一人で歩かせれば、いかにもという感じになってしまう。そこで、恋人を装ったり、ボディーガード役を務めたりしながら、客が待っているホテルまで送り届ける。何かトラブルが起きれば、その対応にも当たる。そして、電話番として女の子からの連絡を受け、受付をする。つまり、単なる「送迎」の仕事ではなかった。街の裏側で起きる様々な出来事に関わる仕事だった。そして俺様は――その世界の入口に、立ってしまったのである。ボクサーとしてリングに上がっていた俺様が、今度はまったく違う世界で生きることになる。「どうしようもない俺様だな……」そう思いながらも、もう後戻りできない。この先、俺様はいったいどうなってしまうのか――。人生というのは、本当に分からない。まさか、この喫茶店での面接が、俺様の人生をさらに大きく変えることになるとは、この時の俺様はまだ知らなかった。See you again.