生茂った木、草。
豊か自然に囲まれているフェイヨン。
そのフェイヨンの東のほうにある森。
そこへ足音が聞こえてくる。
がさ・・・ごそ・・・
草を踏んでいる音だ。
その男は背に大剣を背よっている。
そして目には目隠しをしているようだ。
その男の前へとローグが3人、前へと出てきたのである。
3人全員男のローグだ。
「金目のものを置いてきな・・・。」
「いやだといったら?」
「なら・・・こうする。」
3人のローグが気配を消した。
その騎士が独り言を呟くようにいった。
「3人か?これはローグのようだな。」
その盗賊達は、独り言だろうと思っていた。だが、その時だった。
「ああ、その通りだ。あまり大した者ではないだろう。」
どこからか声がしたのである。
3人のローグはぞっと背筋に寒気を感じた。
「うおおおおお!」
ローグの短剣が男騎士の背中を短剣で刺そうとしていた。
ざしゅっ・・・
ぐぎゃっと悲鳴を上げ、そのローグの体が腰から真っ二つに切れていたのがわかった。
血を噴出し、腰から上の部分が空気中に舞い、ドスンと床へ落ちた。
その男が手にしていた大剣は、刃のところにギョロリとした目玉がついており、少し下のところにはその大剣のものと思われる歯
がぎらりと並んでいる。
まるでオーガトゥース・・・・、いやオーガトゥースそのものだった。
「お前は一体何者なんだ?」
「さぁな・・・、俺に勝てたら喋ってやってもいいが。」
二人のローグはその騎士の異様な武器を見ては、少しためらってはいただろう。
「おい!キオ!」
「分かっている!」
二人のローグが動き出したのだ。
その男をはさみうちにするような形で正面に一人、背後に一人いたのだ。
正面のローグから飛び出してきた。
「クローズコンファイン!!」
騎士と、その騎士の前後に立っていたローグの足元から黒い触手のような者が腰から下辺りに纏わりついたのだ。
だが、手元は動かせる。
そのローグから自分の武器である短剣、マインゴーシュで鋭い攻撃を繰り出す。
シュン!シュン!ガキン!!
だが、やはりその騎士には敵わない。
「くそおおおお!!」
ローグが吠えた。
その騎士の攻撃速度、力などが遥かに上回っていたのだ。
しかし、騎士は背後にいたローグの事など全く忘れていたのであった。
その背後にいたローグはというと、角弓の弦に手を掛け、矢を2本はなっていた。
「ぬん!」
紙一重でなんとか矢を打ち落とし、マインゴーシュを持ったローグの腕を2本とも宙へと飛ばしたのだ。
その次に首を散らしたのであった。
角弓を持ったローグが尻を下につけ、震えていたのであった。
「ひぃぃぃぃぃ!!」
それを黙って目で見下し、胸へと刃を突き出したのであった。
「くぎゃああああああああ!!!」
悲鳴を上げながらそのローグは血を流し、死んでいったのであった。
そのローグの残骸をガツガツとオーガトゥースが食らっていた。