一面に広がる砂漠。その中にぽつんと一つの街が見える。

風が吹くと砂がさらされ、それが太陽の光と差し込みあい、キラキラと光っているように見える。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

空気が震えるような気を発した。

その美しい外見を持つ女性とは思えぬほどの気を発したのである。

何事も無かったように暗殺者はその女騎士へと向かって足を走らせていた。

「クローキング・・・・」

ジンクの気配が消え去っていた。

しかし、シーアはジンクの攻撃を読んでいた。

ギイン!

武器と武器がぶつかり合う音、アキラと戦っていたときより多く交あう音が聞こえてくる。

ジンクとシーアの攻撃速度はほぼ互角だった。

アキラはまさかシーアのことをこれほどとは思ってはいなかった。

ジンクの鋭い攻撃を弾いた瞬間、ジンクはシーアの後ろへと回った。その瞬間、シーアの剣が唸った。

「ボウリングバッシュ!!」

シーアの周りの地面にドシンと音がたった。

それをジンクはあわゆくそれを避け、かすり傷ですんでいた。少し避けるタイミングが遅ければ重傷を負っていただろう。

「っく・・・・」

ジンクは少し後ずさりした。

「クローキング・・・」

再びジンクは気配を消し、消え去っていった。

シーアは急いでアキラの前へと駆け寄った。

「だ、大丈夫ですか?」

しかし、シーアが話かけてもアキラは声を返そうともしない。

ぐぅ、と寝息をたて、寝入ってたのだ。


気付けばアキラはベッドの上にいた。

周りを見回したら一人の女性と、いかにも女性らしい部屋が目にはいってくる。

「あ、目が覚めたようですね。体のほうは何か不都合ありませんか?」

改めて女性の姿を見た。

髪が肩まではかかってはいなく、銀の色をしている。

顔も作りがよく、美形にはいるだろう。

イメージとしては、アーシャまでは活発とは言えず、リリアより控えめとはいえないだろう。

そしてほんのすこししてからアキラの口が開いた。

「大丈夫・・・・・それより、俺を助けてくれて本当にありがとう・・・・」

まだ体の調子が完全とはいえない様子だった。

シーアは微笑みながらいった。

「あの時、私を助けてくれたじゃないですか。そのときの借りの様なものですよ。」

「ああ、そうだったっけ・・・。」

アキラの表情は少し困惑しているように見えた。

「どうなさいました?」

「ああ・・・、あのアサシン・・・・俺の親友と似ているような気がして・・・。」

「え!?」

シーアが驚いた。

「そのアサシンは3年前から急に俺達の前から姿を消してね・・・。」

「そうだったんだ・・・。」

「まだ体のほうは完全に治ってはいないでしょうし、もう少しお休みになってもいいですよ。」

「ありがとう。それじゃ一日だけお世話になるよ。」

アキラはベッドへと体を預けた。

「ええ、いいですよ。」

そういい、ドアの向こうへと去っていった。

一人になっても頭に浮かぶのはあのアサシンの姿。

どうして俺を狙うのか。

どうして俺達の前から去ったのだろうか。

あれは本当にジンクだったのだろうか・・・。

何かに操られているのだろうか?

頭の中に疑問が渦巻く。

そう考えている間に寝入ってしまった。