まだ闇の中。
一筋の光が差し込んできた。
誰かのドアを叩く音が聞こえてくる。
アキラは欠伸をしながらゆっくりとドアへと進んでいった。
「おっはよっ!」
ドアの鍵を開けた瞬間その前にはアーシャが手を挙げて立っていた。
「あぁ・・・おはよぅ、まだ朝の7時ですが・・・?」
少しアキラは寝ぼけているように見えた。
「今日はアキラの誕生日でしょ?だから早く狩りをしてゼニー稼いで狩り終わった後でもぱーっとパーティでもしよっ!」
「そういわれればそうだったっけな、しかしよく覚えてたなー。」
「もちろん覚えてるよ・・・」
アーシャは顔を赤くしながら呟くように言った。
「え?」
アキラは首を傾げた。
「そ、それより今から1時間後にゲフェンの宿の前に集合ね!」
といい残し、ドアをバタンと閉め走って去っていった。
アキラは自分の部屋に戻り、狩りの準備をした。
まだ約束の時間より40分以上も余っていたので、露店でブルージェムストーンなど買おうと思い、外へと出て行った。
しかし、やはり朝早くからは露店をひらいてる人はあまりいなかった。
(こんな朝早くじゃ、流石に売ってないよなぁ・・・・)
そう思いつつ、露店を一軒一軒見ながらブラブラと歩いていった。
「よぉ!アキラ!」
後ろで声がした。
声の主はクルセイダーの鎧をきた親友のキーアだった。
彼とは結構前からの付き合いで、アキラがアコライト、キーアが剣士のときからもたまに狩りへと行ってたりしていた。
今もアーシャほどではないが、たまに狩りに行くときもある。
「やぁ」
アキラは元気のなさそうな声で返した。
「元気ねーなぁ、もしかして朝っぱらからアーシャちゃんとデートか?」
ニヤニヤしながらキーアはいった。
「その通り」
「全く、お前にはまだリリアちゃんやエレナちゃんとかいるん・・・」
「ところでリリア見なかったか?」
アキラまた欠伸をした。
「そういえばさっき見たな、確かあそこを右いってこっちいったり・・・多分道具屋の方向かな。」
「あー、そう、ありがとう。んじゃ俺はこれで。またね。」
アキラが手を振ってその場から去っていった。
「っておい、まぁいいか、んじゃがんばれよ。」
キーアも手を振り替えした。
あるアルケミストの女性が道具屋から出てきた。
「おーい、リリアー」
リリアが振り向いた。
「あ、アキラさん、おはようございます。」
「ああ、おはよう。」
リリアは会釈をし、慌ててアキラも頭を下げた。
「アキラさんがこんな早い時間に・・・、どうなさいましたか?」
「ああ、ブルージェムストーンとリリアの特製の白ポーションを幾つかほしいんだけど・・・」
「ちょっとお待ちを・・・。」
リリアはカートの中を漁った。
それからリリア特製の白ポーション、ブルージェムストーンをゼニーを渡し、礼を言って受け取った。
「んじゃ俺はこれで」
アキラがワープポータルを出そうとしていた。
「あ、待って下さい。」
リリアが呼び止めた。
「これ・・・私が作ったものですが・・・もしよろしければ・・・」
そういい、オレンジジュースを渡してきた。
「丁度喉渇いてたとこだったよ。有難う。」
オレンジジュースを口の中へと運んだ。
「おいしい・・・・これは結構いけるよ!」
「アキラさんに言われると・・・とてもうれしいです・・・」
リリアの顔が少し火照っていた。
アキラは約束の時間通り宿へ着き、いつも通りアーシャとグラストヘイムへと足を運んでいった。
気付けばアーシャはいつもより大量に罠を持ってきていた。
「ア、アーシャ、な、なんでそんなに・・・?」
「私、昨日罠の使い方特訓したんだからねっ!昨日みたいには絶対にならないんだから!」
「それ言ったのなんかい・・・うごふ!」
アキラの腹にアーシャの手がめり込んでいた。
アキラは体を丸めるようにして歩いていった。
グラストヘイム騎士団2Fにつき、いつも通り狩りを始めていた。
やはりアーシャは自分の仕掛けたトラップを自分で何回も踏んでいた。
アキラはそれを見て笑っていた。だが、その瞬間、パンチが腹へと次々とめりこむ。
そして、4時間がたち、いつも通りプロンテラへと帰っていった。
夜は友達など皆呼び集め、アキラの誕生日を皆で祝っていた。