「ボウリングバッシュ!!」
グラストヘルム騎士団1Fである女性の騎士が狩りをしていた。
自分の周りに星の形を描くように5~6匹のレイドリックが切り刻まれ、一斉にバタンと音をたて倒れる。
しかし、またレイドリックの4体程度の群れが自分の前へと躍り出る。

「っくぅ・・・」

さっきのレイドリック戦でもう体力が無くなっていた。

息をきらしながらも、なんとか半分を自力で倒した。

しかし、3体目に切りかかろうとした瞬間だった。

ひそかに自分の背後に回っていたレイドリックが自分の背中に刃を振り下ろしていた。

彼女は知らずの間に壁に手をかけ、もたれかけていた。

レイドリックが自分の頭上へ刃上げ、振り下ろそうとしていた。

「ぃゃ・・・」

ガキン!

自分の前にプリーストがモーニングスターを手に持ち、刃を食い止めてくれた。

そのプリーストは、自分が今までみた中で一番上の方の殴り型のプリーストで、

あっという間にレイドリックの鎧が床に落ちていた。

そのプリーストは心配そうにこちらの様子を伺ってきた。

「大丈夫ですか?」

彼女はホッと息をはき、喋り始めた。

「ええ・・・あまり傷は深くないのですが・・・」

「少し傷を見せてもらえませんか?」

彼女は苦痛に顔を歪め、彼に背を向け、傷を見せた。
これはひどいと呟き、ヒールを唱えた。

しかしそのヒールは、すごく傷口に効き、唱えるのが早く、まるで支援型のヒールだった。
「本当にありがとうございます。貴方がきてくれなかったら私は今頃・・・」

少し顔を赤くしながら彼女は彼に礼を言った。少し涙目になっていた。

「い、いえいえ、そんな、大丈夫ですよ」

少し戸惑いの表情を見せた。

クスっと彼女が微笑んでいた。

「あの、お名前は・・・?」

「俺はアキラ・ブライズです。」

「私はシーア・ハルクです。」

「アキラー!」

遠くで女性の声が聞こえた。

「あ、ごめん、じゃ俺はここら辺で」

といい、アキラは急ぎながら声のした方向を走っていった。

シーアは助けたもらったアキラの姿が目に焼きついていた。


グラストヘイムで狩りをしてから4時間がたった、流石に疲れたのでプロンテラに帰ることになった。

自分の狩り友達でもあるハンターのアーシャ・クライアスは、凄く弓の腕がよく、いつも元気で活発。しかし、ハンターなのに罠だけ

は駄目で、この前、自分でしかけたアンクルスネアに7回連続で自分がひっかかったというドジな面もある。

さっきの狩りも囲まれたときにするサンドマンを仕掛けたのだが、アーシャが引っかかってしまい、一時間もの間寝ていたのだ。

「んじゃ、おっつかれー♪」

狩りの清算が終わり、アーシャが手を振り、自分も手を振り替えした。

毎日のようにアーシャから狩りの誘いが来て、いつも狩りに行っていた。

家に戻り、椅子に深く腰をかけ、狩りの疲れをゆっくりととっていた。

アキラの両親は幼いころ、生体工学研究所の研究員であり、詳しくは知らされてはいないが、ある事件で他界してしまった。

机の上に飾ってある幼いころの両親と撮った写真をぼんやりとみつめていた。