仕事中ですが。
Between a high,solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side og the egg.
村上春樹がエルサレム賞を受賞したスピーチが話題になっていたんで引っ張ってきました。
「壁と卵」
このメタファー、壁はシステムで、卵は人だそうです。
これを読んでいて思い出したこと。
政治学者・福田歓一の本。
かなり昔に読んだのでタイトル忘れちまいました。
この本のなかに、心に残った文章があります。
福田歓一が紹介したフランス政治学者の一文「永遠の昨日」って言葉。
この言葉、今まで何度も何度も何度も、何百回ともなく思い出す言葉です。
わたし自身、インドに滞在したことがあるんですが、インドはカースト制(ジャイナ制)が今なお残る国。
中学校で勉強した、人間に階級性を設けた日本的にいうと士農工商みたいな制度です。
このヒエラルキーは人が作り出したシステムであり、極めて不条理なシステムであるにもかかわらず、残存してしまいました。
なぜ?
その理由は人が作り出したシステムであるにもかかわらず、システムであるが故に人が受け入れてしまっていたためです。
人の無自覚によって、無意識のうちにシステムの側に立ってしまっていたため。
だって、おれ農民だもん、だっておれシュードラだもん、みたいに。
これによって、昨日の自分はいつまでも変わることなく、永遠に昨日が続く。それが「永遠の昨日」になってしまう。
ちなみに、西欧中世は「永遠の昨日」のからくりを看破し、打破することで終焉を迎え、近代への道を切り開いたとされています。
システムの側に立っていたら、いつまで経ってもシステムを変えることができないのかもしれませんね。
って思いながらも30歳、気がつけば中間管理職。ついつい若い社員の言葉に耳を貸さずシステムの側に立っている今日この頃。
アンシャンレジュームな30歳。よくないな~。
Between a high,solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side og the egg.
村上春樹がエルサレム賞を受賞したスピーチが話題になっていたんで引っ張ってきました。
「壁と卵」
このメタファー、壁はシステムで、卵は人だそうです。
これを読んでいて思い出したこと。
政治学者・福田歓一の本。
かなり昔に読んだのでタイトル忘れちまいました。
この本のなかに、心に残った文章があります。
福田歓一が紹介したフランス政治学者の一文「永遠の昨日」って言葉。
この言葉、今まで何度も何度も何度も、何百回ともなく思い出す言葉です。
わたし自身、インドに滞在したことがあるんですが、インドはカースト制(ジャイナ制)が今なお残る国。
中学校で勉強した、人間に階級性を設けた日本的にいうと士農工商みたいな制度です。
このヒエラルキーは人が作り出したシステムであり、極めて不条理なシステムであるにもかかわらず、残存してしまいました。
なぜ?
その理由は人が作り出したシステムであるにもかかわらず、システムであるが故に人が受け入れてしまっていたためです。
人の無自覚によって、無意識のうちにシステムの側に立ってしまっていたため。
だって、おれ農民だもん、だっておれシュードラだもん、みたいに。
これによって、昨日の自分はいつまでも変わることなく、永遠に昨日が続く。それが「永遠の昨日」になってしまう。
ちなみに、西欧中世は「永遠の昨日」のからくりを看破し、打破することで終焉を迎え、近代への道を切り開いたとされています。
システムの側に立っていたら、いつまで経ってもシステムを変えることができないのかもしれませんね。
って思いながらも30歳、気がつけば中間管理職。ついつい若い社員の言葉に耳を貸さずシステムの側に立っている今日この頃。
アンシャンレジュームな30歳。よくないな~。

