当然そこではタダで食う。


バイトの後輩が文化祭に遊びに来て欲しいと言ってくれました。
うれしいものです。

僕はサークルに属していませんでしたし、友人もアウトローばかりで
訪ねる屋台もありませんでした。
だから僕は、自分の大学の文化祭を楽しんだ記憶がありません。

唯一残る文化祭での記憶…


「書の展示をやってるんですけど、どうですか」


「興味ないですか」


「いかがですか」


と、熱烈アピールをしてくる男がいました。


適当な相槌を打って相手にしていなかった僕ら。
それに痺れを切らしたのか、勧誘の男はストレートに切り込みます。









「××教とか、興味ないですか」




・・・・・・ (゚ロ゚;)




ないよね。


色んな意味でないよね。




そんな訳で僕は文化祭に行かなくなりました。


でも他大の文化祭はちょこちょこと行きます。
友人のいつもと違う姿を見るのは楽しいものです。

だから誘ってもらえるのは非常にうれしいのです。


後輩は、焼きそばとタコ焼きを売るそうです。
タコ焼きを3年も売ってれば店を出せるぐらいの腕前になるとか。

だからでしょうか、変なプライドが出来てしまったらしく、
鼻息を荒くしながらしゃべりまくります。


「今年は焼きそばの店が他に2店出るらしくて、

俺らにケンカ売るとは上等だ、潰してやるぜ!

なんですよ」



熱っ苦しいな、オイ。
なんで文化祭ひとつでそんなに熱くなれるんだろう。

僕もサークルに入っていればこういう風になれたんだろうか。


彼の勢いは留まることを知らず、自分たちがいかに最強かなどを
延々と語り続けます。


・・・・・・。


僕はその散弾銃のような話の中で強く心に誓います。

明日、敵の焼きそば屋を急襲しよう。

そして彼らの為にガツンと言ってやろう。







焼きそば ひとつ

――と。