推理小説にもなりゃしない。


今日、10月30日は天皇賞の日ですね。

僕は駅に降り立ち、一路アナスタシアを目指します。
訪れるのは今日が初。ドキドキしています。
それは初めてだから、そして、大切な人――貴方が待っているから。


着いた途端、僕はセンセーショナルを受けます。
まずは緑が多く、設備もキレイです。
もっと野暮ったい、古びた感じを予想していました。

しかし、やはりというべきか、華やかなステージでの死力を尽くした真剣勝負に参加者は一喜一憂し、それを見物する人々は、ある人は踊り狂い、ある人は地べたに座り込んでおります。

確かに朝からがんばっちゃってる人も多いですからね。
お疲れなんでしょう。


しかし、僕を迎えてくれた貴方は朝からがんばってるのにすごく元気。
初めて訪れる僕を連れまわし、色々と教えてくれます。

例えば、ほら、あのステージを、勝負を盛り上げる音楽。
あれを奏でる人は貴方のお友達だということ。
それを知っただけで僕は秘密を共有したかのように胸がときめくのです。


そうして時は過ぎ、お別れの時が迫ってきます。
それでも、貴方と離れるのは寂しかった。もっと一緒にいたかった。
駄々をこねるように居座る僕に、貴方はこう言いました。


「私のかわいい人に会わせてあげる」


と。

そうです、それは僕ではない、そんなことはわかっていたはずなのに。
ただこの時がずっと続けばいい、そう思っていただけなのに。
貴方は非情にも、僕に見せつけようというのです。


そう、





















貴方のかわいい人を。






・・・・・・。









ディ…ディープインパクト?


そんな名馬に会えるはずがありません。

この馬はアイボです。
口の端にイボがあるので、持ち主が

「あ、イボ」

と呼んだのが起源です。


そんなことはどうでもいい。




そろそろ誤魔化しきれなくなってきました。


実は、今日会った人の要望で、自分と訪れた場所については明かさず、
しかし馬は、かわいいかわいいお馬ちゃんはブログで紹介して欲しい、
という明らかに矛盾が生じる条件下で記事を書きました。


これをヒントに読みなおして、話の筋が見えましたか?


見えたら結構尊敬です。