前回の記事をまたアマゾンに載せることにする。
まだ不十分な所があるので、喫茶店で手直し。
明日以降にアップします。
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冒頭から絶望的な意見で申し訳ないが、
今回の作品は彼らの最高傑作ではありません。
テレビや雑誌やネットで特集される
2017年ブレイクしそうなアーティストでは
相当な頻度で取り上げられる事も多く、
「テレキャスター・ストライプ」のYoutube再生回数は
600万回以上再生されています。
ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」MV
https://www.youtube.com/watch?v=3ad4NsEy1tg
ここから本格的にブレイクするなら、
インパクトでキャッチーな曲を製作し、
CMなどのタイアップ、
スペースシャワーTVの推し、
ヴィレッジヴァンガードによる宣伝
などで売り上げを伸ばす。
という感じかな。
私は正直「シンクロニシカ」のMVを観て衝撃を受けた。
ポルカドットスティングレイ「シンクロニシカ」MV
https://www.youtube.com/watch?v=EQL9mZtIY5o
しかし、最新作「大正義」を聞くと、
全体的にやや迫力に欠けるところがあり、
やっぱり映像ありきの曲なのかと思う。
「大正義」の中ではどの曲が一番か?
と言われたら「本日未明」だと思うが、
このCDを一曲目から聞くと、まとまっていないというか
粗削りな部分があり、不快に感じる箇所もあった。
といってもミニアルバムなので、まだまだこれからだと思う。
ネットでの書き込みを見てると、
「東京事変に似ている」とか
「椎名林檎が唄いそう」
などの意見がある。
確かにボーカルの雫ちゃんのギター、指輪は
椎名林檎が実際使っていたものだし、
巻き舌を絡ませた唄い方、
曲やコード感も近いものがある。
というか椎名林檎に影響受けないアーティストがいるんだろうか?
私にはポルカの曲で椎名林檎が唄うイメージが湧かない。
椎名林檎に影響を受けていることを公にすることで、
私たちは違った音楽を演奏していますよとも聞こえる。
なるほど。。。と気づいたことがあった。
作詞方法の一つで仮歌をデタラメ英語で作成し、
後で日本語に変換する方式がある。
例えば「テレキャスター・ストライプ」でも、
サビの部分が本当に
「テレキャスター・ストライプ」と聞こえるだろうか?
仮歌がどう唄われたか不明だが、
一番しっくりくるフレーズが「テレキャスター・ストライプ」
だったのだろう。
「シンクロニシカ」ならば「その盲を癒すとしようか」の部分では
おそらく「So None More---」と仮歌で唄い、
「その盲を」に日本語で変換したのではなかろうか?
この日本語変換方式は椎名林檎も採用しており、
一番わかりやすいのは「輪廻ハイライト」かな?
この歌詞の意味は?と言われても無常だろう。
輪廻ハイライトの歌詞
http://sp.uta-net.com/song/67672/
椎名林檎に影響を受けていると指摘するならばこの部分が
一番大きいと感じる。
雫ちゃんもすごい研究したんだろうな。
非常に長々と駄文を重ねてみたが、
とにかくこの才能をこのまま埋もれさすのは惜しい。
冒頭に彼らの最高傑作ではありません。
と言ってはみたが、
次回作以降必ず彼らの最高傑作はリリースされます。
今はまだ嵐の前の静けさ。
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「結局は何?」
一通り見終わった後、率直に脳裏に浮かんだ言葉はこれだった。
この文章を書いているのが2017年3月で
普通の一般の方が「佐村河内さん」とか「ゴーストライター」とかのフレーズを
耳にしたり、活字を目の当たりにしても、
「あ~そういえば・・・」というすでに風化した出来事に過ぎないと思う。
あまりに一方的で偏った報道に疑問を持ち、
別の角度から密着取材をする。
という方式は今まで通りの森達也監督(以下森監督)の手法だが、
今回の作品も、
というよりこれまで以上のモヤっとした霧の中に紛れるような印象を受けた。
「FAKE」というタイトルにしては、
佐村河内氏の疑惑を晴らす訳でも追究するでもなく、
ほぼ家の中で妻との生活と会話、森監督の断片的な質問に終始している。
シーンもやはり断片的で細かく場面が切り替わり、
字幕やテロップ、説明も無しに進んでいるので内容も掴みにくい。
シーンを長回しで撮ったり、説明は不要と森監督は判断したのか?
作品の中で外国の記者が質問していたように、
私からしても佐村河内氏への疑問は深くて黒い。
例えば聴覚の障害を持った方の多くは自身の声も聞き取れないので、
発音が高音だったりイントネーションが不自然だったりする。
なので手話を活用したり、紙やホワイトボードに文字を書き、
外部とのコミュニケーションと取ろうとする。
というのも生活の中で、
例えば病院に行って先生に説明するのにも、
買い物で店員に尋ねりするのも、
何らかの意思を伝えないと交渉が成り立たない。
わかりやすく言うと、病院の先生に自身の病気をどう伝えるのか?
しかし、作品を見るかぎり聴覚に障害がある割には、
発音やイントネーションは自然だし、手話は使わないし、文字も書かない。
森監督はごく普通のこれらの疑問も「問題なし」とスルーしたのか?
出来ればもっと突っ込んでくれ!というのが正直なところ。
聴覚の障害があるのかないのかは、
病院で精密検査を受ければはっきり答えが出ると思うが、
何故森監督もマスメディアも要求しないのか?
やはり終始疑問だし、霧の中だ。
「FAKE」というより「cloudy」だったら良かった。