「沈みゆく船といくつかの音」
刻一刻と時間は過ぎていく
「時は金なり」と古の賢者は語るが
相容れない私は未だに
肌を部屋の生ぬるい空気に晒してひっそり寝ている
若い頃隆盛を誇ってきた
煮えたぎるようなアドレナリンも
幾年の時を経て放物線のような緩いカーブを描き
ゆっくりと垂れている
私を支えるこの古いベッドも柔く軋み
スプリングも弾力を失っている
秒針が変拍子な音を刻み
絶対的な不穏の中で私は。。。
このままシーツにくるまれて
ベッドに吸い込まれるのか?
不毛な砂漠を航海する
沈みゆく船か?
あんなに強い風も裁いていた白い帆も
傷みや穴が目立ち
時々バタつかせるだけて
時代遅れの反応で凪いでいた
そうしている間気が付いたら
マナーモードの携帯電話は震えていて
微かにドアをノックする音が聞こえる
先ず指先を以て反応を示すべきか?
音がする方角に体をひねるべきか?
光明の域を射すには
結論は向こう側で遠く
しばらく私は自問自答を繰り返す
。。。中村一義のERAを聴きながら書いていたら泣けてきた。
いつかは誰でも感動するようなポエムを書いてみたいな。