何故光石研なのか?
それだけが疑問に残った。
映画館を後にして何となく考えてみる。
堕落している父親を演じる役者は他にいなかったか?
無精髭といえば浅野忠信だが、堕落は演じきれないだろう。
柄本明は歳を取りすぎている。
佐藤浩市はやや男前すぎる。
椎名桔平も同様。
香川照之は演技力がありすぎて主役を消してしまう。
杉本哲太は目が鋭すぎる。
となると光石研しかいないのか?
私は以前から彼の演技力には疑問視していて、今回も間の取り方も怪しいし、終始何を言っているのか聞き取りずらい。
しかし、監督は彼をよく起用している。
まあ疑問視しているのは私の個人的な判断なんで何とも言えないが、悪い意味で唸ってしまった。
引き換え田中裕子の演技力は何だろうか!
正直美人ではないとはおもうが、淡々と自然に演技していて、なんだか怖かった。
今回の映画は田中裕子に尽きるのではないかな?
しかし、原作も読んだが、同じ田中姓の田中慎弥さん。。。
そんなに作家の能力はあるとは思えなかったな。
私のキンドルには金原ひとみ、西村賢太、田中慎弥と3人の芥川賞作家の作品が入っているが、ちょっと一段落ちる感じがする。
まあ個人的な意見なんで。