赤ちゃん一時避難プロジェクト | 地震保険の保険会社の社長ブログ

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赤ちゃん一時避難プロジェクトを立ち上げた

安井潤一郎氏にお会いしてきました。


安井さんは、早稲田の商店会の元会長であり、

小泉政権時代には衆議院議員をされてたこと

で有名ですが、安井氏が開発された「震災疎開

パッケージ」という商品に興味をもち、4年

くらい前にご面談いただいたのが知りあう

きっかけでした。


「震災疎開パッケージ」という商品、

平成14年に、防災功労者内閣総理大臣賞を

受賞しています。


仕組みは簡単で、これに加入していると、

地震で被災し災害救助法の認定を受けた場合、

疎開先を斡旋してくれ、その疎開費用を最大

30万円まで補償してくれるというものです。


毎年、地震が発生しない場合には、「ご無事

お祝い品」として、地方の特産品が送られて

きます。


この商品のポイントは、平時から、離れた

地域間同士で相互に交流をもつところです。


とつぜんの地震で被災しても、顔見知りの

ところに疎開できるならば、抵抗も少ない

だろうと、「疎開先下見ツアー」なども企画

されています。


要は、平時から人と人とのつながりを持っておく

ことで、いざというときにスムーズに助け合える

ような場を提供しているものです。


助けあいの場という意味では、保険とまったく

同じなのですが、地域間交流や町おこしなどと

連携させているところがよく考えられた商品に

なっています。


東日本大震災以降、加入者が急増しているのでは

ないかと思い、安井さんに聞いてみたのですが、

まったく積極的な募集をしていないそうで、

加入者はそんなに増えていないとのことでした。

というか、増やす気もないようでした。


むしろ、安井さんが今一番力を入れているのが、

掲題の「赤ちゃん一時避難プロジェクト」です。


劣悪な避難所では、下痢・呼吸器感染症・はしか

などの感染症が増え、赤ちゃんやお年寄りが

まず最初に犠牲になってしまいます。


適切な住まい・水・食べ物・清潔な環境を早くに

提供することが大事になりますが、

このプロジェクトでは、新潟県の湯沢街にある

ホテルエンゼルグランディア越後中里温泉が

赤ちゃんをつれた被災者に清潔なホテルの個室を

無償で提供しています。


滞在先には小児科医も常駐し、湯沢町が自治体

として全面的にサポートしています。


赤ちゃんをつれた被災者にはとても頼りになる

プロジェクトなのですが、最初は、疎開を希望

される被災者が少なく、受け入れ体制はできて

いるのに希望者が少ないという状況だったそう

です。


避難所の環境が悪くても、地元を離れることに

対する強い抵抗があり、衛生面の問題を指摘する

お医者さんの説得でようやく疎開を決める、

といった具合だったそうです。


地元に強い愛着をもっている祖父母家族と行動

をともにしたいという気持ちから、赤ちゃんに

は多少環境が悪くても我慢するという方が

多かったそうです。


ちょっと意外でしたが、孫の顔をみながら

この難局を乗り切ろうとがんばって生きている

祖父母から孫を引き離してしまうことをためらう

気持ちも分かる気がします。


単純に、客観的に、こっちの方が環境がよい

ということで疎開を決められるものでは

やっぱりないですね。


未曾有の大災害に遭遇し、大変な時だからこそ、

家族や人と人とのつながりに重きを置いた判断

になるのかも知れません。


それでも、徐々に、疎開された被災者のクチコミ

が伝わり、今はどんどん希望者が増えている

とのことでした。


そのクチコミは、やはりツイッターなどの

ソーシャルメディアだったそうです。


湯沢に移ってから、赤ちゃんのセキがとまった

とか、湿疹がすぐ消えたなど、清潔で快適な

ホテル暮らしの話がツイッターで広まったそう

です。


このプロジェクト、今では、新しい受け入れ先

を山形県のホテルや旅館で企画しているそうです。


詳しくはこちら、

あかちゃん一時避難プロジェクト