NZ地震の影響 | 地震保険の保険会社の社長ブログ

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NZの地震から1週間がたちました。


富山外国語専門学校の生徒を含む日本人28人の

安否が依然として確認されていないようです。


外見だけでは身元確認が難しい状況のため、身元

確認に手間取っているという報道を聞くだけで、

凄惨な被害現場が想像され、親族や関係者の方々

のことを考えると、胸が痛みます。


建物の被害の様子や、現地にはいった親族や

関係者の悲痛な状況が連日新聞やニュースで

流れているせいか、日本国内でも地震に対する

不安が顕在化してきているようで、われわれ

日本震災パートナーズのリスタの資料請求も

通常の倍以上に増えています。


事業者としては嬉しい話ではありますが、人様の

不幸をきっかけに営業が伸びるというのは、複雑

な心境になります。


自分に限らず、保険業界に携わる方なら誰でも

悩まれるところではないかと思います。


まだ、保険金の支払額がどの程度になるか推定は

難しい状況ですが、被害総額は5000億円とも1兆円

とも言われており、地震や台風などの自然災害の

引き受けを専門にしている再保険会社の株価も

下がっています。


今月末で更改をむかえる当社の再保険契約に関して

も、再保険料コストの上昇を心配していましたが、

なんとか今回は大幅な上昇にはならずにすみそう

で、安心しています。来年はちょっと心配ですが。


保険以外のところでも様々な影響がでているよう

ですね。


阪神淡路大震災や、フロリダのハリケーンでも

みられた、いわゆる便乗値上げも出始めている

ようで、食品価格や燃料価格が上昇しているそう

です。


一本200円の焼き芋が1000円で売られたとか、

2ドルの氷が10ドルで売られたとか、

通常1泊40ドルのモーテルが200ドルにあがった

とか、そういう話ですね。


自然災害の機に乗じて、業者が製品やサービス

の値段を便乗値上げすることは、悪いことなの

だろうか? 


最近みた映画「その街のこども」でも、森山未来

と佐藤江梨子が議論していたテーマですが、

サンデル先生の正義の授業でも取り上げられて

いますね。


需要と供給の関係から自由に商談された結果、

両者が納得のうえで売買されたのであれば、

何も悪いことではないと考えることもでき

ます。


コストをかけて遠いところからわざわざ

運んできたために、値段が高くなったとか

いう事情もあるでしょうし。


ただ、一方では、緊急の事態においては、

貧しい者が物資やサービスを受けられなく

なってしまい、生活がたちゆかなくなる恐れ

がでてくるので、無制限ではやっぱり

いけない、という考え方もあります。


こうした考え方にたつと、ダフ屋のチケット

売買を取り締まるように、有事の便乗値上げ

を取り締まることが真剣に議論されたりする

わけですが、法律の規制に頼るというのは、

何だか悲しい気もします。


性悪説にたつと、仕方がないのでしょうか。


あやふやな基準ではありますが、個々人の

良識に照らして、便乗値上げも程度の問題

として解決できればいいのになあと思います。


ちなみに、地震保険の加入率は高所得者ほど

高いというデータがあるので、野放しにして

おくと、地震が発生したときには、お金持ち

はよりお金持ちになり、貧乏な人はより貧乏

になってしまうのかも知れません。


あー、また暗い話になってしまいました。