昨日、リスクマネジメント、リスクの「やりくり」について
ざっくりお話しました。
今、読み返したら、不自然な例えがありましたね。
「夏に屋内で蚊にさされるリスク」とか書いてました。
あんまり適当な例ではなかったです。
頻度も少なく、損害の規模が小さい事例としては、
「銭湯で使い捨てのコンタクトレンズが盗まれるリスク」
ぐらいの方がよかったかも知れません。
これもあまり自然な例ではないですが。。
要は、無視しても大きな問題にはならないような事例を
言いたかったのです。
さて、保険になじむリスクは、基本的には「頻度が少なくて、
損害が大きいもの」というお話をしました。
今回は、これを踏まえて、地震リスクについて考えてみたいと思います。
地震は保険になじむリスクでしょうか?
小さな地震まで含めてしまうと、日本では毎日のように小さな地震が
発生しているので、頻度は多いということになってしまいますが、
自分が住んでいる場所で発生する大地震に限定して考えれば、
「頻度は少ないけど、損害が大きいもの」といえます。
なので、基本的には、保険になじむリスクのはずなのです。
リスクをやりくりする人=お客様の立場からすると、保険会社に
地震のリスクを押し付けてしまう(転嫁してしまう)というのが
理論上は、賢明なリスクマネジメントということになります。
もちろん他の手法で地震リスクをやりくりすることも可能です。
たとえば、
・海外に移住してしまう(リスク回避)
・核シェルターのような要塞に住む(リスク軽減)
・あきらめて過ごす(リスク保有)
など。
実際の日本での地震リスクのやりくりの割合を予想すると、おそらく
下のような感じになると思います。
・保険を買っている人(リスク転嫁) 約40%
・海外に移住してしまう人(リスク回避) 0.5%未満
・核シェルター要塞に住む人(リスク軽減) 0.5%未満
・あきらめて過ごす人(リスク保有)約60%
理論上は保険を買う(リスクを保険会社に転嫁する)のが賢明な
リスクマネジメントになるはずなのに、なぜ、半分以上の方が
リスクを保有されているのでしょうか?
これにはいろんな理由が考えられます。
1.保険料が高すぎる。
2.地震で被災することはないと思っている。
3.そもそも真剣に考えたこともない。忘れてた。
などなど。
ここでは、「保険料が高すぎる」という点に注目したいと思います。
地震保険の保険料は、高いのでしょうか?
結論から申し上げると、答えは、「わかりません。お客様が決めて
ください。」になります。
なげやりでごめんなさい。でも、これはもうお客様の主観で判断して
いただくしかないのです。
なぜならば、他の保険種目と同じようなレベルで十分に信頼できるだけの
地震の発生確率のデータが存在しないからです。
「今後1年以内に東京で何%の確率で地震が発生します」という予測は
「今後1年以内に若葉マークをつけた20歳男性が何%の確率で自動車事故
を起こします」という予測と比べると正確性を欠くのです。
少し長くなってきたので、次回、発生確率や保険料の仕組みとともに、
この問題を続けて考えていきたいと思います。
今日はここで失礼します。
(続く)