多くの病院、選択肢示さず

 

臓器移植法に基づく脳死判定が1000例を超えた。

1997年10月の施行から26年を要した。

脳死移植への理解は確実に進み、移植も増えた。

それでも心停止を含む臓器提供者(ドナー)数が海外より圧倒的に少ない状況は変わらない。

臓器提供体制が整った病院がまだ限られているのに加え、患者や家族に死後の臓器提供を選択肢として示さない病院が多いことが影響している。

 

「本人の意思表明ができない脳死状態。家族がその決断をするというのは酷ですよね。私には決断できない」