BtoC ECサイト Webマーケティング ~adidasY-3 | openのブログ

BtoC ECサイト Webマーケティング ~adidasY-3

こんにちは。Kです。

先日大手のアパレル・雑貨などの大手総合ECサイトについて
話をする機会がありました。


BtoCのEC市場規模は2007年で4.5兆円程度とされており、
2011年までには6.5兆円まで拡大されるとされています。


ことインターネット通販については、富士経済の統計によると、
現在全体の4割、およそ2兆円程度の市場規模とされています。


アパレル業界のECについては、正確な数値はとれていません。

市場は拡大していますが、成長率は鈍化してきているようです。


そのような市場概況の中には、nissen、ベルーナ、ディノスなどの大手から

中小のサイトが何万とひしめいています。


これらのサイトの中で、今後売上を拡大していくのはどのようなサイトなのでしょうか。

それを考えることは、BtoCに限らず、EC市場全体を俯瞰する上でも
役に立つのではないかと考えています。


そんな中、adidasY-3の取り組みは非常に興味深いので
ご紹介したいと思います。
(すみません、FirefoxではLinkを添付できない仕様になっていました・・・Link貼れません)


これは、adidasの商品で全身コーディネートした形を提案するサイトで、
モデルが何十人も歩いているトップページはかなりインパクトが大きいです。


ただ、商品を売るのではなく、スタイルやコーディネートの提案になっている点が
非常に価値のあるサイトであると考えています。


調べてみると、nissenなども同じコンセプトで、
ニッセン-ファッションショーというコンテンツを提供しているのですが、
adidasは非常にユーザビリティの高いサイト構成をしています。


具体的には、モデルさんが来ている商品を選択(たとえば靴)すると、
その商品の(靴)の一覧ページに飛ぶことができる点です。

これは、そのモデルの靴だけコーディネートが気に入らない場合、
すぐに別の靴を選択できるようにさせる意図が感じられます。

また、VIEWPOINTを360度回転させられる点も非常にイメージを湧かせやすく、利用しやすいです。

nissenのよいところは、商品が商品詳細ページとそれぞれきちんと紐づいており、
購買まで至るプロセスがわかりやすいことです。
これはadidasにはない点かと思います。


これらの事例から示唆として得られたのは、
トータルのスタイルとして提案するサイトが今後増えていくのではないかということです。


具体的には、例えばPCはどうでしょうか。
PCは現在ただのPCとして販売されていますが、
オフィスやプライベートルームの提案という形で組み合わせることができそうです。


または、同じアパレルでも、ショッピングサイトや比較サイトなど、
自社ブランドにこだわらない事業者が、マルチにコーディネートを提案するサイトは、
今後出てくるかもしれません。


雑誌などリアルの媒体と違い、ファッションを360度俯瞰できる点や、
購買までワンストップで提供できる点、
また情報を大量に掲載・細かく整理できるという強みを生かし、
BtoCのECサイトは今後大きく変化していくのではないでしょうか。