て、聞いてみたら、
お味噌汁と、白いごはん。
て、彼は答えた。
今まで、たくさんのもの作ってきたけど、やっぱりお味噌汁と白いごはんて、美味しいな、て気持ちはすごくわかる。
たぶん、今、稲垣ゆみこさんの本を彼が読んでいることも影響しての、お味噌汁と白いごはんなんだろうけど。
けれど、質素な基本の日常にいると愛さえよく感じる気がする。
例えば、フッカフカの高級なお布団より、安い毛布にくるまって、寒いねーて寄り添う時とか。
鴨川に座って朝ごはん食べてるときの、光がただチラチラしている瞬間とか。
贅沢も、私はもちろん好き。笑
だけれど、贅沢を削ぎ落として質素になればなるほど、たぶん自然を感じるのだと思う。
寒い、とか、光とか、基本のお塩の甘さに気づくだとか。
そんなとき、ありがたいなあとか感じたりして、側にいる彼を愛しているなあて思う。
質素になると、愛までよくみえるような気がする。
たぶん、基本の日常の中に、愛している人がいることに気づくんだろうと思う。
ありがとう、て思うのだと思う。