観終えてしばらく時間が経ったが、まだ全身が小刻みに震えている。
一言で言えば、ショックを受けたのだ。

道徳や倫理、根性モノ、プロの厳しさ、俳優の演奏技術がどうの、まして教育者としてどうかなどとこの作品を評するのは、次元が違う話だ。
「ジャズ」や「学校」というツールを使ってはいるが、描かれているのは、
狂気と紙一重の芸術の凄みで、
それはもう音楽映画ではなく、ホラーでありバイオレンスだった。
こうして書いていても、まだ心臓がバクバクしている。
「音楽とは」だの「師弟関係とは」だの、そんな野暮な議論など軽くぶっ飛ばす恐さだった。
主人公2人の才能と才能のぶつかり合いは、竹刀(しない)や木刀ではなく、真剣の突き合わせであり、
僅かでも油断したら死ぬし、刺し違えて両者ともに死ぬか、という緊張感が冒頭から最後まで続く。
情熱とは、こうして命を燃やすものなのかと、まだ衝撃が収まらない。
