『美女と野獣』にいまひとつ入り込めないような人にオススメ!
【シェイプ・オブ・ウォーター】
そんじょそこらの恋愛モノなんて、ふっ飛ぶから。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
「『美女と野獣』って、結局、” 才色兼美な女と大金持ちドハンサムな王子さま “ の恋愛じゃん。
僕は本当に心のキレイな人の恋物語を創りたい!」
と、10歳くらいでこんな想いが湧いたというギレルモ監督の感性に共感できる人は、
絶対観た方がいい!
ヴェネチア映画祭で金獅子賞を、
米アカデミー賞では作品賞や監督賞を取り、
彼の最高傑作と評された作品。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
最初、そんな情報を全く知らずに何となく観始めて、
美女でもハンサムでもない主人公たちが詰まらなくて(ゴメンチャイ🙇💦)
アクビしながら斜めに観ていた私も、
ラストではまさかの涙腺崩壊
感動のあまり、すぐに巻き戻して、
もう1回観直しちゃったもん
(ゴメン、1回目はちゃんと観てなかった……)。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
いや、素晴らしかった。
「心がキレイな人同士の恋」
なんて、10歳ていどの子供がいかにも考えそうな幼稚な発想
と、オトナは斜に構えがちではないですか。
「まあ、そりゃ理想だけどね。
ナイナイナイナイ、ナイからアハハ~~」
って。
そんな理想主義的で現実離れした、
まさにメルヘンだと馬鹿にされそうなテーマを、
こんなにも説得力とリアリティをもって描ける人は、そうはいないと思う。
どうしても、理想論になっちゃうもの。
社会最下層の醜女(しこめ)の女性と、グロテスクな化け物である半魚人が、
天使のごとく美しい存在に見えて仕方ありませんでした。
この映画には、「真実」があると思います✨