FFTをクリアした後から
ブレイブストーリーを中心に
ストーリー・シナリオの
考察をしています。
 
 
 
以上をお読みいただいたうえで
お楽しみいただければ幸いです。
 
長文が増えてますので、
≪つまり≫にて、
ざっくりまとめております。
 
 

 

目次

 これまでのあらすじ

   チェック 

   ディリータの行動

 

 chapter3 偽らざる者

   ブレイブストーリー

      雷神シド

      占星術師オーランとの出会い

      ザルバッグとの再会

      ”異端者”として

         チェック

         ベオルブ家の人間関係

      シモンの告白

      魔人ベリアス

         チェック

         ゲルモニーク聖典とは

      オヴェリアとディリータ

         チェック

         オヴェリアの精神状態

      雷神シドの息子

      天道士ラファ

      バリンテン大公の野望

      脱出するアルマ

      惨劇の痕

      もうひとつの力

      偽らざる心

          チェック

          ラファが聖石を所持?

 

 

これまでのあらすじ

ディリータの生存を知ったラムザは、
今何が起こっているのかを知るため、
王女オヴェリアを護衛する
騎士アグリアスと共に
王女奪回・保護に動きます。

ラーグ公の重臣
軍師ダイスダーグが仕組んだ
「王女誘拐」という事件。
ゴルターナ公を
首謀者として失墜させ、
王女オヴェリアが
抹殺されるはずだったことを
ラムザたちも知ります。
 
本物の誘拐実行犯を殺し
なり替わったディリータを先頭に、
グレバドス教会の重鎮である
ドラクロワ枢機卿、
そしてヴォルマルフという謎の男たちは、
その「王女誘拐」という狂言を
逆手に取ります。
 
ディリータは
自分が誘拐した王女を
誘拐犯から保護したと偽って
ゼルテニア城に赴き、
ラーグ公を有利にしようとするものが
側近にまでいるとして、
ゴルターナ公を焚きつけ、
王妃ルーヴェリアと
王子オリナスを排斥し、
ラーグ公と争うように仕向けます。
 
王女オヴェリアを総大将とする
ゴルターナ公配下の南天騎士団と、
王子オリナスを総大将とする
ラーグ公配下の北天騎士団。
国を二分する獅子戦争の勃発です。
 
一方、
機工士ムスタディオを連れたラムザは
王女オヴェリアの保護を任せた
ドラクロワ枢機卿が
聖石に強い興味を示したことで、
「教会はゾディアックブレイブの伝説を
利用して
民意を自分たちに向けようとしている」
と読みます。
枢機卿も信用ができず、
オヴェリアが危ないということです。
 
預けた王女を取り替えそうと
赴いたライオネル城の中で、
聖石の力で人ならざる者に
変身したドラクロワ枢機卿を倒し、
邪悪を滅ぼすための聖石のはずと、
伝説の実態を疑うラムザ。
 
オヴェリアはいませんでした。
ゼルテニア城に、
ディリータが連れ去った後でした。
 
 
チェック
ディリータの行動
 
プレイヤーはラムザが行うことは
わかるのですが、
ディリータの思考行動を順序だって
知ることはゲーム内ではなく、
考察による推測しかできません。
 
chapter1で妹を失った
ジークデン峠で
彼がどうやって生き延びたのかは
具体的には語られません。
 
しかしほぼ同じ場所から
ひとり歩いて去れるほどの軽傷で
ラムザも生存できていることを
考えると、
 
(PSP版に追加された
ムービーから判断しています)
 
ディリータ死亡説のほうが
私にはよくわからないので、
自殺したとラムザは思ったのか。
 
ティータやディリータは
一応ベオルブ家の一員なので、
葬式とかどうしたと気になるけど、
ラムザが家出したのでわからない、
と考えるのが無難そうです。
 
ダイスダーグたちは
ディリータたちは所詮平民だから、
きちんと始末もしなかったのでしょう。
ウィーグラフの放置からも
その対応方針には頷けます。
 
貴族出身のアルガスは
同じく貴族出身のラムザに
きちんと始末させていますし、
ベオルブ家のほうが格上ですから、
ここはなんら問題ない様子。
 
そのラムザのことは
ガフガリオンにきちんと始末させようと
ダイスダーグは策を練っています。
 
今わかるディリータの動向は、
1年で聖剣技を習得している。
 
(聖剣技は神の加護の宿るものだそう。
ディリータを匿ったのは教会っぽい)
 
南天騎士団を装って
オヴェリアを単独誘拐している。
 
(ムービーが長いこと
南天騎士団の鎧で走っているので、
実行犯のものを剥いだのではなさそう)
 
貿易都市ドーターでラムザを待ち伏せ。
 
(時期と内容的にドラクロワから
情報が流れたと思われます)
 
俺「たち」を甘く見るなと発言し、
王女や聖石から手を引けと忠告。
自分が王女を救うと宣告。
 
ドラクロワ枢機卿のライオネル城で
ヴォルマルフとともにオヴェリアと再会。
 
ゼルテニア城にオヴェリアを連れて行き
全滅済みの黒羊騎士団の副官を名乗り、
ゴルターナ公を煽った。
 
無駄なく計画的に動いているとして、
モンスターのいるはずのマップを
移動していることを考えると、
平常は単独行動ではなさそうです。
 
 
≪つまり≫
 現在王女オヴェリアは
 国王の後継者のひとりとして
 非常に大きな存在です。
 
 命を狙われるのは当然で、
 利用を狙われるのも当然。
 
 それらからアグリアスとラムザは
 オヴェリアを守ろうと、
 教会を頼りますが、
 教会はオヴェリアを人質に
 ラムザに聖石を求めてきます。
 
 教会も王女を
 利用する立場だったわけです。
 
 一方でディリータは
 国王の後継者を減らすために、
 戦争を起こさせています。
 
 そうしてオヴェリアを有利にさせ、
 オヴェリアの生存率を
 確実に上げているのです。
 
 

chapter3 

偽らざる者

ブレイブストーリー

雷神シド

獅子戦争勃発から3か月後。

ベスラ要塞にて、

ゴルターナ公側の会議の様子。

 

ランベリー領主のエルムドア侯爵は

こちら側についたようです。

 

オルランドゥ伯は南天騎士団の将軍で、

通称”雷神シド”と呼ばれています。

 

彼は臆病風に吹かれたわけではなく、

この戦に民のためという

大義がないとして、

和平工作を提案するも、

ありえないとゴルターナ公に一括され、

口を閉じます。

 

死傷者の増加、干ばつによる飢え、

民百姓だけでなく兵にとっても

厳しい状況のようです。

 

そのころラムザは

戦争を裏で操っている存在を

ザルバッグに告げるために、

王都ルザリアを目指していました。

 

 

≪つまり≫

 オルランドゥ伯という人は、

 民と国を思って行動できる人です。

 

 

占星術師オーランとの出会い

王都ルザリアへの道すがら、
ラムザは一人の青年を
盗賊から救います。
 
彼の名はオーラン・デュライ。
ラムザはベオルブの名を名乗り、
オーランは驚きます。
 
これまでラムザは母方の姓を名乗り、
ベオルブの姓を隠してきました。
兄たちとの決別を決め、
自分の正義を貫くため、
実名を隠すことをやめたようです。
 
「機会があったら、また会おう。
それまで死ぬなよ」
 
再会を予感させる言葉を残して、
オーランは去っていきました。
 
 
≪つまり≫
 ラムザとオーランが出会いました。
 ストーリー上の意味は
 クリア後にわかります。
 
 

ザルバッグとの再会

「戦いをやめることはできませんか?」
「ベオルブ家は今私利私欲のために
戦っている…」
 
ラムザがそう話しかける
ベオルブ家の次兄、ザルバッグは
北天騎士団の団長です。
 
戦いをやめることはできない、
お前は何もわかっていないと
ザルバッグは言います。
 
兄さんこそ何もわかっていない、と、
長兄ダイスダーグの
王女誘拐という不正を告発する
末弟のラムザは、
ザルバッグに強く非難されます。
 
ザルバッグが何も知らないことを知り、
ラムザは驚愕します。
 
そのとき、
雷神シドの軍勢がドグーラ峠を突破し、
ザルバッグは対応に追われます。
 
雷神シド=オルランドゥ伯です、
和平工作を提案しながらも、
戦いを続けざるを得ない様子です。
 
行動が身勝手であること、
腹違いの兄弟であることを
下賤扱いされたラムザは、
ただその場に残りました。
 
≪つまり≫
 ダイスダーグとザルバッグは、
 はじめから共謀していません。
 
 また民意や国を思いながらも、
 オルランドゥ伯は争いを続けます。
 

”異端者”として

ルザリア城裏門で
ラムザは異端審問官ザルモゥに
「異端者」の宣告を受けます。
 
異端者とは教会に背いた者として
国中から指名手配される存在です。
 
ラムザの教会への不審は募り、
ディリータの背後にいるのは
グレバドス教会なのではと考えます。
 
聖石というものが本当にあるのなら、
見たことがあるかもしれない。
 
再会した妹アルマはそう言い、
ラムザについて行きたがります。
彼女は上の兄たちよりも、
ラムザを信頼しているようです。
 
危険すぎると、アルマの動向を
拒否するラムザですが、
異端者が修道院に
入ることはできないと説得され、
仕方なくアルマを連れて
オーボンヌ修道院に向かいます。
 
チェック
ベオルブ家の人間関係
 
父:天騎士バルバネス(故人)
騎士としては最高位の称号を持つ、
50年戦争の英雄。
事実上の敗北ではあるものの
敵国である鴎国との間で
対等な和平条約を締結できたのは、
彼の存在が大きかった。
以降ベオルブ家は武門の棟梁として
名高く有名になっている。
 
2人の女性との間に
4人の子供をもうけており、
さらに養子を2人引き取っている。
 
長兄:軍師ダイスダーグ卿
将軍の座を弟に譲ったのは
父の遺言に従ってのこと。
ラーグ公の幼馴染であり、
公の重臣。魔法剣士でもある。
 
次兄:聖騎士ザルバッグ
北天騎士団団長。
常勝無敗の武人であり、実直。
ダイスダーグとの年齢差は9歳。
 
末弟:ラムザ
長兄、次兄とは腹違い。
騎士見習い→絶縁・傭兵
→フリー(異端者)という
異質の経歴の持ち主。
ベオルブ家の一員であることを
褒められても喜ぶ姿勢がなく、
亡きバルバネスに似ていると
よく言われる。
ザルバッグとの年齢差は10歳。
 
妹:アルマ
長兄、次兄とは腹違い。
生まれてからほとんどの時間を
修道院で過ごしており、
オヴェリアとは仲が良かった。
快活な女性。
ラムザとの年齢差は3歳。
 
(母:出てこない)
 
印象としては
兄に対して敬語を使う兄弟で、
優秀な長兄、次兄に対して
ラムザは閉じがち。
ラムザとアルマは仲が良かった様子。
 
ラムザの経歴は異端そのもので、
ダイスダーグとしては
もう殺すしか仕様がない状態。
 
まだ弟として見ている分、
ザルバッグは普通に肉親思い。
ゆえに実兄の不正にも気づかないが、
こういう人は確信したときが恐ろしい。
 
ベオルブ家はかなりリアルに
こじれた家族だと思います。
 
 
≪つまり≫
 ラムザ、”異端者”になる。
 教会との敵対を示します。
 
 アルマ、仲間になる。
 すぐ離脱するので
 装備を剥ぎましょう。
 
 

シモンの告白

オーボンヌ修道院は
聖石を狙われて
すでに襲撃されていました。
 
地下書庫でアルマの師である
神学者シモンを発見します。
 
聖石「ヴァルゴ」は
王家に伝わる秘宝の一つで、
オヴェリアを迎えたときに
王家より預かったものだと言います。
 
また、教皇フューネラルとその一派は
失った教会の威信を取り戻すために
ラーグ公とゴルターナ公を争わせ、
まず力を削ぎ落そうとしており、
 
戦乱が長引けば
民から王家に対する信用も
落とせると考えている。
 
そこで聖石を集めて
ゾディアックブレイブを復活させ、
民からの信頼を集め、
 
さらに聖石の力を軍事力として
利用しようとしている。
 
シモンとラムザの2人で
とてもわかりやすく
まとめてくれました、
シモンは全部知っていたのです。
 
所持している二つの聖石と
傷ついたシモンをアルマに託して、
ラムザは聖石を探す者を追います。
 
≪つまり≫
 聖石を渡していないシモンは
 教会に従属してはおらず、
 どこか独立しています。
 

魔人ベリアス

地下書庫で聖石を探していたのは、
神殿騎士イズルードでした。
 
かつて友であったディリータが
そうしたように、
我々に協力しろ、と言いますが、
イズルードは聖石を民のための
神器だと理解しており、
人を変貌させる真実を知りません。
 
また、行方不明だったウィーグラフも、
神殿騎士として共にいました。
 
教会の犬に成り下がったか!
と、過激発言をするラムザですが、
義賊として民のための
理想の実現に燃えていた彼に、
心を大きく揺らされていたからかも。
 
ラムザはウィーグラフに勝ちました。
しかしイズルートに聖石ごと
アルマを連れ去られます。
 
妹の仇も討てていない、
このまま死んだのではあまりに…。
あまりにみじめなウィーグラフの生涯。
 
瀕死のウィーグラフから
転がるひとつの聖石。
それが浮遊して、話しかけます。
 
汝の絶望と悲憤が我を呼び起こした。
我と契約を結べ。
 
ウィーグラフの助けを聞き届けた聖石は
魔人ベリアスと名乗り、
ウィーグラフと融合します。
 
魔人ベリアスが消えたあと、
シモンが「ゲルモニーク聖典」を
ラムザに渡し、亡くなります。
 
シモンいわく、
教会の不正を暴くことができる本が、
ラムザの持ち物に加わります。
 
 
チェック
ゲルモニーク聖典とは
 
シモンから託されて後、
ラムザ一行の財宝に加わります。
 
意図的に読まないと
中身を知ることはできず、
読まなくても物語は進みます。
 
シモンがこれを解読したのは
数日前と思われます。
 
聖アジョラの弟子、
ゲルモニークが書かれたとされるが、
ゲルモニークとは、裏切りの使徒。
 
聖アジョラを裏切って
神聖ユードラ帝国に
聖アジョラを売り渡したと、
ラムザは歴史で習っていました。
 
記されていたのは
聖アジョラの活動の記録です。
 
そもそも聖アジョラというのは
人間界を救うために
神から遣わされた「神の御子」と、
畏国では信じられており、
ラムザもそれを信じていました。
 
かつて畏国は
7つの小国に分かれていて、
数百年争いを繰り返していました。
 
その中で王である者が
魔神を召喚。
王を殺した魔神が
世界を滅ぼそうとしました。
 
勇者は十二人の使徒をとともに
ゾディアックストーンを集め、
ゾディアックブレイブを復活させて
魔神を魔界へ返し、
世界の救世主になりました。
 
ゾディアックブレイブはその後も
世界に危機が訪れると
忽然と現れ、
忽然と消えていきました。
 
聖アジョラの時代には
聖アジョラが聖石を集め、
ゾディアックブレイブを結成しました。
 
いつの世も執政者にとって
英雄ほど邪魔な存在はおらず、
帝国は聖アジョラを捕らえるため挙兵します。
帝国の主な宗教はファラ教と呼ばれていました。
 
結局、金に目のくらんだ
十三番目の使徒・ゲルモニークの密告により、
聖アジョラは処刑されました。
 
直後、ファラ教の本拠地ミュロンドを
天変地異が襲い、
聖アジョラは神の御子として
神の一員になったとされています。
 
ここまでが畏国の神話です。
ここからが聖典の内容になります。
 
アジョラは革命家でした。
新興宗教の教祖でありながら、
帝国に敵対する国家のスパイでした。
 
ゲルモニークとは、
アジョラがスパイである証拠を掴むために
帝国が送り込んだスパイでした。
 
アジョラは聖石を数個発見しており、
ゾディアックブレイブを
再結成しようとしていました。
しかしその目的が書かれていません。
 
シモンはかつて異端審問官だったらしく、
教会がこの本を隠匿したのは、
この本の内容はすべて事実だからだと、
私見を記していました。
 
教会は聖アジョラの死後、
彼の偉業によって勢力を伸ばしたため、
聖アジョラの神格化にいそしみました。
 
その神格化に利用されたのが、
ゾディアックブレイブの伝説でした。
ありもしない魔神の話をでっちあげた。
 
シモンは教会の事実を
世に広げようとしませんでした。
自身の書庫を取り上げられたくないから。
 
そこまでがシモンの告白です。
 
ありもしない魔神とされているが、
ラムザが目にした人と聖石の融合。
 
教皇とは別の邪悪な企みを
ラムザは感じていました。
 
 
≪つまり≫
 聖石は勇者の持ち物、とは
 教会に偽造された事実です。
 
 その偽造を暴く書物でさえ、
 聖石自体が魔神を生むことには
 触れられていませんでした。
 
 聖石で魔神になれる者たち、
 つまり神殿騎士団
 (=現世のゾディアックブレイブ)
 の邪悪に、
 ラムザは立ちむかうことになります。
 
 

オヴェリアとディリータ

ゼルテニア城にて。
ゴルターナ公によって
女王の座に即位したオヴェリアは、
偽りの人生を歩まされてきたという
ヴォルマルフによる事実に、
深く傷ついていました。
 
(DNA鑑定が可能とも思えないので、
何を証拠にここまで傷ついたのか、
正直わかりません)
 
(もし延々と連日、お前は偽物だと、
言われ続けたならわかります。
それが前提で動いている人たちに
囲まれているので、
信じる余地がなかったのでしょうか)
 
彼女の人生は王女というだけで、
孤独で寂しいものだった様子。
 
あの日々は何だったのか。
自分は一体何なのか。
 
悲嘆にくれる彼女に、
ディリータは約束をします。
 
利用されることのない人生を、
新しい王国を。
オレがお前を導いてやろう!
 
オヴェリアはディリータに
心を開き始めます。
 
 
チェック
オヴェリアの精神状態
 
オヴェリアにそこそこ深く
関わったと思われる人物は、
ゲーム中ではたった3人です。
 
騎士アグリアス。
修道院での友達アルマ。
そしてディリータ。
 
オヴェリアはchapter2で
ドラクロワ枢機卿を疑う様子を
見る限り、
かなり疑い深い人物です。
 
オープニングで長く祈っていたのも、
不安を抱えてしまう現れでしょうか。
 
今後の彼女の精神状態が
物語の終末を左右します。
 
 
≪つまり≫
 ヴォルマルフが王女に語った
 偽物説は、結果的に、
 ディリータの邪魔をします。
 

雷神シドの息子

雨が降るグローグの丘。
 
父さんならどうしただろう。
戦乱の流れを変えることができない
ラムザは悩み、迷います。
 
そこに現れたのは、オーラン。
南天騎士団の騎士を
率いています。
 
オーランはラムザが異端者として
指名手配の身だと知っていました。
しかし、捕える気配はありません。
 
ラムザが肉親に追われていることも
知っていました。
だけど彼はそれに加担する気も
ないようです。
 
ラムザは南天騎士団の将軍、
亡き父が友と呼ぶ人物、
オルランドゥ伯へのコンタクトを、
オーランに求めます。
この戦争で
利を得ようとする者がいると
知らせて欲しいと頼みます。
 
オルランドゥ伯はオーランの
義父だそうです、
伝えると返答があります。
 
オルランドゥ伯とオーランは、
教皇の陰謀に気づいていました。
それが民のためではないことも。
しかし、証拠がない。
 
証拠さえあれば、
オルランドゥ伯は剣を引き、
向けるべきほうへ向けるはず。
オーランはそう言います。
 
ラムザは「ゲルモニーク聖典」
を出そうとして、やめました。
 
「ラムザ、君は独りじゃない!
僕も仲間の一人だッ!」
 
オーランの言葉はラムザを勇気づけ、
ラムザは歩みを進めました。
 
≪つまり≫
 オルランドゥ伯はオーランの義父で、
 2人はラムザの味方です。
 

天道士ラファ

アルマを追って
リオファネス城へ行く途中、
城塞都市ヤード―にて
ラムザが救出した少女は
天道士ラファと名乗ります。
 
彼女は戦乱に乗じて
畏国王の座を狙う、
バリンテン大公の野心と、
非道さを語りました。
 
大公は武器王と呼ばれるほど
強力な兵器の開発に力を注ぎ、
多くの魔導士を育成しています。
 
この大公というのも
王家と血縁関係にあるので、
そそのかす者たちがいるのだと
ラムザは読みます。
 
ラーグ公ゴルターナ公亡き後、
大公を摂政に、という
お膳立てです。
 
ラファは眼前に
大きな重みを背負っていました。
実の兄と争っているのです。
 
50年戦争の孤児を集め、
才能があるものには教育をし、
プロの暗殺者に仕立てる。
それも大公の所業のひとつです。
 
一子相伝の秘儀を受け継ぐ
ラファとその兄は
孤児として拾われましたが、
 
そもそもその秘儀が
手に入らないからと
村を焼いたのは
大公だったとラファは知り、
逃げてきたのです。
 
しかしラファの兄は
未だ大公の下で働こうとする。
 
そのとき兄マラークが
一匹のカエルに言葉を託し
アルマの命が惜しくば、
リオファネス城に出頭するよう
ラムザとラファに命令します。
 
爆発して消えたカエル。
ラファはラムザと行動を共にします。
 
≪つまり≫
 ラファは
 バリンテン大公を憎んでいます。
 

バリンテン大公の野望

リオファネス城執務室にて。
神殿騎士を迎え入れた
バリンテン大公は饒舌です。
 
要件を要求する
神殿騎士ヴォルマルフ。
大公は手を組もうと言います。
 
畏国を支配する力を今持つのは、
ゾディアックストーンを持つ
神殿騎士団だ。
そう見抜かれて、
ヴォルマルフは動揺します。
 
しかし大公は
聖石の真実までは知りません。
魔力があること、
天変地異を起こしたなど、
伝説を語るに過ぎません。
 
そんなおとぎ話を信じる?
ライオネルの枢機卿が死んだのも
聖石を巡っての争いだったのでは?
ヴォルマルフは病死だと流します。
 
ではベオルブの末弟を
異端者にしてまで追い回すのはなぜか?
異端審問官と神殿騎士は
無関係だと返すヴォルマルフ。
大公は知り過ぎています。
 
マラークが呼ばれ、
イズルードが連れて来られます。
イズルードは
ヴォルマルフの息子でした。
 
大公は聖石も取り上げていた。
父は息子を叱責します。
 
そのときラムザたちが到着。
マラークが任せられます。
 
大公の切り札は
ゲルモニーク聖典でした。
 
あれならラーグ公も、ゴルターナ公も、
元老院も興味を示すだろう…。
そう仄めかし、どこにあるかは
はぐらかす。
 
ヴォルマルフは同行して来た
ウィーグラフにマラークを追跡させ、
自分は大公への怒りをあらわにし、
聖石を使用……。
 
悲鳴がこだまする……。
 
≪つまり≫
 イズルードを捕らえた
 バリンテン大公は
 神殿騎士と取引したがりますが、
 神殿騎士にバリンテン大公は
 必要なく、
 怒らせてしまっただけの話です。
 
 

脱出するアルマ

リオファネス城に監禁され
兄ラムザを想うアルマに、
悲鳴が聞こえました。
 
争う音と悲鳴が入り混じる中、
リオファネス軍の兵士が
逃げ込んで来ます。
 
怯えながらも、
開いたドアから、
アルマは混乱の中に
踏み込んでいきます。
 
 

惨劇の痕

アルマが見たのは、
騎士たちの惨殺された
死体でした。
生きている者がひとり。
 
イズルードです。
果敢に戦おうとしますが、
もう光を失っており、
長くはもたないと思われます。
 
聖石の真実を見たイズルードは、
父がルカヴィになったことを
伝えようとします。
ラムザの言うことが正しかったと。
 
兄が倒したから。
安心したイズルードから
聖石を受け取り、
必ず兄に渡すと約束したアルマは
ヴォルマルフに出くわします。
 
アルマも殺されそうになりますが、
ヴォルマルフは
ベリアスの死を感じ取った様子。
ラムザが打ち倒したのです。
 
手にかかる寸前、
アルマに聖石ヴァルゴが反応。
 
ヴォルマルフは喜びます。
まさか、貴様がそうだったとは…!
 
アルマはまた、さらわれます。
 
≪つまり≫
 神殿騎士が探しているものは
 聖石以外にもあり、
 それがアルマだったと
 今わかったらしいです。
 
 

もうひとつの力

天冥士マラークは、
バリンテン大公の銃弾から
妹ラファをかばって、
死亡します。
 
泣き崩れるラファの心に、
彼女の胸元で
聖石スコーピオが反応します。
 
ウィーグラフの心に呼応した
聖石の真実を知るラムザは、
ルカヴィ出現を危惧。
 
しかし、聖石の輝きは、
ルカヴィを召喚することなく、
マラークの魂を呼び戻しました。
呆然とするラムザ…。
 
 
 

偽らざる心

天冥士マラークは言います。
「正しき心を持つ者のもとへ戻れ」
そう聞こえたと。
 
ラムザは聖石は
ルカヴィが実体化するために
悪魔が作ったものと考えていました。
 
聖石の成り立ちは知らないが、
使う側の問題なのかもしれないと
マラークとラムザは語りました。
 
アルマが目にした惨劇の場、
そこに転がる一つの聖石を、
ラムザは手にします。
 
また消えてしまったアルマを、
ラムザは思います…。
 
畏国全土の戦乱は
北天騎士団が
膠着状態に業を煮やし、
ベスラ要塞に兵を集め、
大きな局面を迎えていました。
 
≪つまり≫
 聖石はルカヴィが作ったとは、
 ラムザがゲルモニーク聖典を
 読んだことが前提で
 語られるイベントです。
 
 聖石の力は
 ひとつではないのかもしれない、
 という事実です。
 
 
チェック
ラファが聖石を所持?
 
聖石には黄道十二宮の
星座が刻まれており、
星座名で呼ばれます。
 
彼女の胸で光ったのは
聖石スコーピオ、
それは明言されています。
 
スコーピオは
ドラクロワ枢機卿に勝利して
手に入れたもので、
こうやって見た限り、
ラムザがこれを
誰かに渡した形跡が
ないんですよね。
 
ラファが同行するときに
渡したんでしょうかね
ラムザが。
 
ブレイブストーリーは、
基本的に戦闘後の
やり取りの記録です。
戦闘前に聖石のやり取りが
あったかなあ。
 
ちょっと謎です。
 
 
 
アルマの無事は?
獅子戦争の行方は?
ディリータは何をしようとしているのか…。
 
Go to next chapter........→