FFTのストーリー・シナリオのみを

ネギトロ流に読み解いたまとめ記事です。

ゲームプレイをしない方でも、

読み物としてお楽しみいただければ幸いです。

 

 

!!!!!注意!!!!!

 完全にゲーム内容

 ネタバレです。

 自力でプレイして

 紐解きたい方は

 読まないでください。

 

はじめに

FFT=ファイナルファンタジータクティクス

 

タクティクスとは多く「戦術」と訳されますが、

複数形だと「策略、かけひき」の意味を持ちます。

 

それを戦闘システムととらえてもいいし、

この物語そのものと解釈してもよいと思います。

 

FFTはラムザという青年を主人公に、

国王の座をめぐる獅子戦争と、

その背後にうごめく闇がメインのお話です。

 

ラムザの行動は、すべての混乱の

原因だと言われることさえあります。

 

一方、

王となり国を平定したディリータは、

英雄王として語られています。

 

はたしてそれらは真実なのか?

 

史実への問いかけから、

この物語は始まります。

 

ブレイブストーリーとは、

イベントを何度でも見直せるFFTの機能です。

今回はそれを中心に考察していきます。

 

 

目次

 はじめに

 chapter1 持たざる者

   オープニング

   ブレイブストーリー

     士官候補生たち

       チェック

         物語の舞台と勢力図

     父・バルバネスの死

     剣士アルガスとの出会い

       チェック

          エルムドア侯爵の動向

     ダイスダーグとの再会

     イグーロス城にて

     ギュスタヴを追え!

       チェック

          骸旅団とは

     エルムドア侯爵救出

     ガリオンヌの領主

        チェック

          血縁関係と地位

     躯旅団の女剣士

     躯旅団の襲撃!

     怒りのディリータ

     草笛

        チェック

          ディリータとティータ

     ひとつの石と小さな波紋

     そして僕は逃げ出した…

 

chapter1 

持たざる者

オープニング

 始まりの場所はオーボンヌ修道院。
 
 王女オヴェリアを迎えに来た
 ガフガリオンとその部下らしい青年、
 ラムザ。
 
 正面からやって来た者たちとの
 戦いに勝利するも、
 裏口から王女は何者かにさらわれます。
 
 ラムザは王女をさらった男に
 見覚えがありました。
 それは、ディリータでした。
 
 その1年前、
 ラムザとディリータが
 まだ騎士見習いだったころから、
 chapter1が始まります。
 

ブレイブストーリー

士官候補生たち

 獅子戦争勃発の1年前、
 ラムザとディリータはともに
 ガリランド王立士官アカデミーの
 士官候補生(=騎士見習い)でした。
 
 先の50年戦争に
 敗北したイヴァリース国の治安は
 ひどく荒れており、
 中でも骸旅団という盗賊団が
 各地を荒している状態です。
 
 骸旅団のせん滅作戦が計画されますが
 北天騎士団だけでは人手が足りず、
 士官候補生にも騎士団の後方支援が
 任務として課されます。
 
 その前哨戦として
 ガリランドの町に入った盗賊を
 倒すことになります。
 
 
チェック
物語の舞台と勢力図
イヴァリース国(=畏国)には
大きく7つの地域と領主、
騎士団などの軍事力があります。
 
最初の舞台はガリオンヌ地方です。
領主はラーグ公、
北天騎士団があり将軍はザルバック、
軍師はダイスダーグです。
 
先の将軍はバルバネス・ベオルブ、
現将軍ザルバックはベオルブ家の次兄、
軍師ダイスダーグはベオルブ家の長男です。
 
兄たちと同じ道を歩むべく
末弟ラムザも
士官アカデミーに所属しています。
 

父・バルバネスの死

 50年戦争の末期、
 父バルバネス・ベオルブの最期を、
 ラムザは夢に見ます。
 
 病床に伏して2年後に亡くなりました。
 
 この死が、のちに重要な事柄として
 取り上げられます。
 

剣士アルガスとの出会い

  イグーロス城を目指すラムザたちが
  道半ばのマンダリア平原で
  骸旅団から助けた剣士アルガスは、
  ランベリー領の近衛兵団の騎士見習い。
  
  彼以外は
  骸旅団に全滅させられました。
 
  ランベリー領主エルムドア侯爵を
  骸旅団から救出するため、
  北天騎士団のベオルブ家に
  助けを求めます。
 
 
チェック
エルムドア侯爵の動向
 
ランベリー領主がなぜ、
ガリオンヌ領内で誘拐されたのか?
 
近衛騎士団はなぜ、
騎士団ごと移動していたのか?
 
アカデミーでディリータが言うように、
ラーグ公とエルムドア侯爵は、
近々ガリオンヌの主要都市、
ガリランドに来訪予定でした。
 
また骸旅団のせん滅は
最強と名高い北天騎士団を中心に行われ、
多くの騎士団が参加する作戦でした。
 
その作戦のため、
侯爵は近衛騎士団をほぼ丸ごと率いて、
ガリオンヌに出向いていたのでしょう。
それにしても、全滅というのは異様です。
 

ダイスダーグとの再会

  ラムザの兄ダイスダーグはすでに、
  エルムドア侯爵救出に手を打っていました。

  

  しかし、

  自分に100の兵を与えて欲しいと

  アルガスはダイスダーグに懇願します。

 

  その願いは、身分をわきまえろと、

  あっさりと取り下げられました。

 

イグーロス城にて

  アルガスはラムザたちに、
  自分の家柄が
  50年戦争で没落したことを話します。
 
  そこにラムザの妹、アルマと、
  兄ザルバック、
  ディリータの妹、ティータが来ます。
 
  ティータが学校で、身分が違うからと
  いじめを受けていると、
  ラムザにだけ明かすアルマ。
 
  ラムザたちは骸旅団の動きを追って、
  貿易都市ドーターを目指します。
 

ギュスタヴを追え!

  ラムザたちはドーターで
  骸旅団の一味を倒し、
  捕虜から情報を得ます。
 
  侯爵誘拐は骸旅団団長である
  ウィーグラフの計画ではなく、
  副団長のギュスタヴによるもの。
 
  本来の骸旅団は平民を虐げた
  貴族を倒すためだけに動き、
  身代金目当ての誘拐などしないと言う。
 
  ギュスタヴを追って、ゼクラム砂漠の
  砂ネズミの穴ぐらへ向かいます。
 
チェック
骸旅団とは
 
骸騎士団をもとにした集団です。 
 
骸騎士団とは50年戦争時に
平民から募られた兵たちです。
何の褒賞もなく解散させられたため
骸旅団と名を変え、
反貴族を掲げて各地で活躍し、
要人誘拐やテロ活動を行っています。
 
王国のために戦った者たちが、
褒賞と仕打ちの代価を求めて、
王国と戦っている状態です。
 

エルムドア侯爵救出

  ギュスタヴをウィーグラフが殺害、
  ウィーグラフは侯爵を置いて去ります。
 
  侯爵は衰弱しているものの無事。
  ラムザたちはイグーロスへ戻ります。
  

ガリオンヌの領主

  侯爵救出を褒められることもなく、

  本来城の警護を命じられたはずの

  ラムザはザルバッグに責められます。

 

  そこに現れたガリオンヌ領主ラーグ公。

  

  ラムザたちは盗賊の砦を

  攻めるよう命じられ、

  部屋を出ます。

  

  ラーグ公とザルバッグが

  2人だけで交わす会話は、

  ギュスタヴによる侯爵誘拐を仕組み

  国王の命が尽きるまでに事を成そうとする

  策謀そのものでした。

 

 

チェック

血縁関係と地位

  

アトカーシャ家という家柄が

畏国の王家で、

オムドリアⅢ世が現国王です。

 

病弱なオムドリアⅢ世亡き後の

治世について揉める理由は、

血縁関係にあります。

 

王位継承権を持っているのは、

第三王子オリナスと、

王女オヴェリア。

オヴェリアは前王の実子で、

オムドリアⅢ世の腹違いの兄妹。

 

第一王子につづき、

第二王子が死亡した後、

オヴェリアは養女として

王家に迎えられました。

 

その後オリナスが誕生したため、

オヴェリアはラーグ公に

預けられます。

 

ラーグ公はオリナスの母

ルーヴェリア王妃の実の兄。

ラーグ家はデナムンダⅡ世を祖に持つ、

アトカーシャ家の分家です。

 

また、未登場ですが、

ゼルテニア領主のゴルターナ公も、

同じくデナムンダⅡ世を祖に持つ

アトカーシャ家の分家。

 

ちなみに爵位の順番は

公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵です。

(大公、については、

 意味を思案中)

 

現時点でオリナスはまだ3歳。

 

この血縁関係と地位を

理解していると、

物語が少しほどけてきます。

 

骸旅団の女剣士

  大詰めになった骸旅団せん滅作戦。
  盗賊の砦を襲撃したラムザは、
  盗賊をうち倒し、
  剣士ミルウーダと会話します。
 
  貴族への憎しみをぶつけてくる彼女は、
  団長ウィーグラフの妹です。
  
  敗者は殺せと言うアルガス。
  敵とは思えないと言うディリータ。
  ラムザは何もできません。
 
  ミルウーダは憎しみを消すことなく、
  傷ついた体で去っていきました。
 

骸旅団の襲撃!

  せん滅作戦のために
  警備が手薄になったベオルブ邸が、
  骸旅団に襲撃されます。
 
  狙いはラーグ公の重臣、
  ダイスダーグ卿の命でしたが、
  ザルバックにより阻止されました。
  アルマも無事でした。
 
  しかしディリータの妹ティータが
  さらわれてしまいます。
  

怒りのディリータ

  ダイスダーグはティータを見殺しにはしないと
  ラムザたちに言いましたが、
  ディリータは正気ではいられません。
 
  平民の娘など助けないと言うアルガス。
  目を覚ませとラムザに言い聞かせます。
 
  彼らと兄弟のように育って来たラムザは、
  アルガスの言うことを理解しません。
 
  ラムザによる強制で、アルガスは
  パーティーから離脱します。
 

草笛

  ティータが連れ去られた

  ジーグデン砦を目指す

  ラムザとディリータ。

 

  夕焼けに染まる草原で、

  ディリータは自分の存在を

  ラムザに問いかけます。

 

  兵を率いて妹を救えない、

  将軍にはなれない自分を、

  ディリータは持たざる者だと言います。

 

  何も言えないラムザは、

  ディリータの鳴らす草笛に、

  自分の草笛を重ねます。

  

 

チェック

ディリータとティータ

 

ディリータとティータは、

ベオルブ家の領地に暮らす

農家の子供でした。

 

両親が病死した後

バルバネス・ベオルブに引き取られ、

学校や士官アカデミーに通っています。

 

しかしそこは本来、

貴族の子弟しか通えない場所です。

事実ディリータは違和感を抱えており、

ティータはいじめを受けている。

 

ラムザの片腕にとしか

バルバネスが語ったシーンはありませんが、

バルバネスでさえも、

彼に将軍の道を開く気はなかったようです。

 

ひとつの石と小さな波紋

  ゴラグロスを前に、ティータ誘拐を、
  団長ウィーグラフは強く非難します。
 
  ゴラグロスは逃げて生きるために
  ベオルブ家の令嬢を使おうとします。
 
  ウィーグラフに逃げる気はなく、
  義賊として貴族を道連れにし、
  歴史に一石を投じようとします。
 
  そこに妹ミルウーダの死の知らせが。
  人質は解放するよう
  ウィーグラフは指示しましたが、
  ゴラグロスは従いませんでした。
 

そして僕は逃げ出した…

  骸旅団の残党が逃げ集まった
  ジークデン砦。
 
  ザルバックとアルガスたち
  北天騎士団による包囲を前に、
  ゴラグロスがティータを盾にしている。
  そこにラムザたちが追い付きました。
 
  ザルバックに命じられた
  アルガスがとった行動は、
  人質の殺害でした。
 
  怒りに我を忘れるディリータ。
  ラムザは
  アルガスを討ち取ることを選択。
  勝利しました。
 
  ティータの死に
  ディリータは打ちひしがれます。
 
  そのときゴラグロスが仕掛けた
  爆弾が砦の中で爆発。
 
  あっという間のことでした。
  ディリータを爆炎の中に見失います。
 
  兄ザルバックの決断。
  家族に等しいティータの死。
  消えてしまったディリータ。
 
  日常の崩壊を悟ったラムザは、
  ひとりでその場を去り、
  すべてのものと縁を切ります。
 
 
 
  そして1年。
  物語は、
  最初のオーボンヌ修道院へと戻ります。
 
  死んだと思っていたディリータが、
  王女オヴェリアを誘拐しました。
 
  ベオルブの名を捨て、
  一傭兵として逃避を続けていた
  ラムザがそれを目撃したのです。
 
  一体何が起こっているのか?
 
  真実を自分の目で確かめるため、
  ラムザは動き出します。
 
 
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