アウトドアソリューション事業とは関係ありませんが・・・
9月25日~10月4日までの10日間、国際自然環境アウトドア専門学校の「アドベンチャー実習」に講師&引率で行ってきました!
10日間連続で、ケータイの電波も入らないウィルダネスの中にどっぷりつかりながら過酷な活動を体験することは、日本では自衛隊以外ではアウトドア専門学校ぐらいでしょう。
今回の実習のねらいは、自分自身の野外活動指導者としてのスキルの確認とこれからの課題の発見することでした。学生たちのふりかえりを見る限りでは、それらの達成度は高かったように思います。その他、本来のねらいではないのですが、他者とのかかわり方、接し方などにも自分なりの新しい気づきがあったようでした。
学生たちのなかで、そういった良い変化に対して「継続しないと意味ないよなぁ」というような意見もありました。たしかに、こういった荒療治のような体験をしても、日常に帰ると元に戻ってしまうのでは?という議論は我々指導者の間でもよく話題にのぼります。
でも、日常に帰れば日常に戻るのはよく考えればあたりまえのことですよね。どんな人間でも常に自分のモチベーションを高く保ち、緊張感をもって生き続けることなどできないはずです。
これは私の考えですが、必要なときに必要な能力を発揮できればそれでいいのではないでしょうか。普段の生活がだらしなくても、必要なときに力を発揮できるとすれば、その人のライフスキル(生きる技術)は高いと言えるのではないでしょうか。
こういった活動は、その人の潜在的なライフスキルを底上げするものだと私は考えています。
潜在的なものですから、普段オモテに出ることはあまりないでしょうから「こういった活動にどうい意味や効果があるのか」とすぐに考えてしまうのだと思います。
たしかに、成果が明らかになったほうがみんなスッキリして気分もいいでしょう。でも、現状はよくわかっていませんし、私もわかりません。ときどき、研究したり論文を書いたりして明らかにしたいと思うこともありますが、そこまでする時間もありません。
「やらないよりはやったほうがいい」 ということは、ひとつ言えると思います。
・とりあえずこの活動に耐えたことを人に自慢できます。
・就職活動の面接などでのインパクトも相当あるでしょう(多くの日本人はやったことないでしょう)
・うまくいけば自分の野外活動スキルも上がります。
・仲間や友達もできます。他人と深く関わることもできます(まあ、それでけんかもおきますがね)
・アウトドアがそこそこ好きな人であれば、ちょっと過酷なレクリエーションと捉えることも(微妙?)できるかもしれません。
私自身も自衛隊のレンジャー過程を修了したことはちょっと人に自慢できますし、愛知~沖縄まで3ヶ月かけて歩いたこともあります。これからも機会とお金があればまだまだ過酷な冒険に挑戦したいと思っています。それも、ほとんど上記のような理由が動機です。
今の日本人に必要なのは、リスクをとった冒険と、潜在的なライフスキル向上のための過酷なチャレンジだと思います。こういう体験をたくさんさせれば、ひきこもりとか欝とかニートとか自殺とか、結構少なくなると思うんですけどね。
やることないから余計なことを考え、迷う・・・
ヒマな人にアドベンチャーを!
(私もヒマなのかな?)