誰でも携帯電話と言う名の無線機を持ち歩き、インターネットと言う世界と繋がる機器を使っている時代。

アマチュア無線って何が楽しいのだろう?

今の若い人達に理解して頂くのは難しいし押し付ける気は全くないのだけど、「飛ばないのを飛ぶように改善していく」のが楽しいのではないでしょうか。

 

私は最初50MHzで2.5wのリグにスクェアローって言うダイポールを四角に曲げた安いアンテナで開局しました。

ロケも良くない所に家があったので95%以上が大阪府内局との交信。

他に多かったのは奈良とか兵庫だったかな。

時々京都とか和歌山とか徳島とか交信できて嬉しかった。

三重とか福井、岡山が入った時はもっと嬉しかった。

遠くと交信したいなと思って山に登ったりもしてみました。

夏に近くなると突然北海道が入ってきて耳を疑いました。(Eスポ)

高校に入るともっと遠くと交信したいと思ってHFをやり始めました。

いつもではないけど、時々コンディションが上がって海外局が入ってきた時は驚いたし、QSOできた時はものすごく嬉しかったな。

 

それからはFM遊びに走ってしまって飽きてQRT30年。

 

QRT明けて一昨年再開局し、アンテナも作ってそこそこ遊べる環境を整えました。

またまたロケが悪い所に住んでいるのでやっぱりHF。

時々海外も交信できる程度だから強力とは言えない設備ですが、7MHzでは普通に国内QSOができます。

 

そんな時にセカンド君に免許取らせました。

何度かQSOさせたけどあまり積極的でもない様子。

最初から思ってたのですが、やっぱり無線は「飛ばない」経験をしてからだんだんと飛ぶ方に向かっていかなくては面白くない。

最初から日本中飛ぶアンテナとリグがある状態で「さあ交信してみ」ってやらしただけで全国各地と交信できてしまう。

 

私が最初に感じた「京都と交信できた!」って喜びなんて分かるわけがない。
今、セカンドくんは山の上でキャンプ中。

余った時間があるのは分かってるキャンプなので私の頃ならハンディ機でも持って行って山の裏側と交信したいって思っただろう。

全くそんな素振りもなく出かけて行きました。

 

やっぱり「飛ばない無線」から経験させないといけなかったと少し後悔。

これからでも、山に登って遠距離交信を目指して色々試してみると言った楽しみを知ってもらえるように手ほどきしていきたいと思います。