宿舎であるコテージの部屋はエアコンのタイマーにより、仕事を終え帰る頃には常夏状態になっていて、部屋に入るともう一歩も出たくない気持ちになってしまう。
だが、洗濯をするために一歩どころか200歩くらいクソ寒い外を歩かなければならない。
ひじょーに勇気のいる行為である。
しかも洗濯機がすべて稼働してた場合、頭をかきながら戻らなければならない。
このケースは最低でも2往復が確定してしまう。
洗濯ひとつするのに、気力、体力、洞察力、忍耐力、精神力、この5つの力が必要なのだ。
今日もそのファイブパワーを駆使して洗濯機のある本館へと出向いた。
常夏の部屋から外へ。
「南極かっっ」
寒さに突っ込みつつ歩く。オリオン座が綺麗だ! と観察力まで使い洗濯機の所に行くと拍子抜けするほど空いていた。
洗濯物を放り込み、洗剤と柔軟剤を投入したところで、隣の洗濯機がちょうど脱水タイム。
これが轟音とともにありえない振動で踊り出した。
まるで生き物のようである。
何が入っているんだろう?(洗濯物です)
踊り狂う洗濯機にファンタジーを感じながらその場を後にした。
部屋に戻り、40分後取り込みに行く。
蓋を開けると、放り込んだままの洗濯物がそのままの姿でそこにあった。
「.....」
踊る洗濯機に気をとられスイッチを押すのを忘れていたのだ。
気絶しそうになりながらも精神力でスイッチオン。
頭をかきむしりながら、もう一往復したのは言うまでもない。
注意力と集中力も必要なんだ!
再度取り込みに行く寒空のオリオン座は、ぜんぜん違う位置に輝いていた。
ポンコツ全開の男は、こんな感じが普通だったりするのである。
























