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anikiのkaratechopper

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真夜中のコンビニに怪しいおじさんたちが集合した。

おじさんたちはこのクソ寒い真夜中に、松山から八幡浜まで走り、フェリーに乗って九州に渡るのだ。

海回りのルートをチョイスし、いざ出発!

激寒だが、休憩一回で八幡浜港に到着。ワクワクするとおじさんたちは我慢強いのである。

思ったよりバイクが少ない。ちなみに5時50分発。
 

眠いけど眠れず、まどろむおじさんたち。

ハートのシールが実にいい感じである。

そんなおじさんたちの写真を撮って遊んでいるうちにフェリーは臼杵に到着!

久しぶりの九州に眠気は吹っ飛び、テンションと血圧がうなぎ登りのおじさんたちはアクセルを捻り走り出した。

先頭のおじさんはキャプテンモク、真ん中のおじさんは僕、ケツモチはもちろん宇宙のおじさんモリGである。

今回は阿蘇周辺を走ろうということになっていたが、先頭のおじさんキャプテンモクは、なぜか宮崎方面へと突っ走りはじめた。

心の中で、「こっちじゃないよ」と呟くが、子供のアヒルが必死で親の後を追うように、キャプテンモクの後ろを走る年上のアヒルたち。

津久見の採石場を見て間違いに気づいたモク、ヘルメットの上から頭を掻いてUターン。

従順なおじさんたちの性格は、時として不必要なロスタイムを生んだりするのである。

休憩を挟みつつ、阿蘇へと走る。

いい天気!いい景色!ちょうどいい気温!

バイクだからこそ味わえる感動を噛みしめるおじさんたち。

阿蘇市にたどり着いてまず向かったのは、坊中野営場。



荷物をおろし、寝床を確保、お風呂セットと着替えだけをバイクにくくりつけて(モリGはクーラーボックスも)再び走り出すおじさんたち。

まだまだ珍道中は続くのである。




とある土曜日の夜のことである。

徳島から帰ってきた僕の携帯にゴールデンモリGから着信。

普通に飲みの誘いだと思ったら、

「今からねーさん(うちの奥さん)の店に行くんやけど、アニキに会わせたい人がいるんよ」

と言う。

僕も 「用意したらすぐに行くよ」と電話を切った。

電話の内容に、僕はすぐにピンときた。

人手不足でピーピー言っている我が社に誰か紹介してくれるんだと。

チャンスを逃してはならない! 名刺入れをポッケに突っ込み家を出ようとすると、今度は奥さんから着信。

「もう来れるの? 急いでね」 

「おおおうーん」

たしかに、先方をお待たせしてはならない!
靴を履きながら電話を切り、競歩のような歩き方で繁華街を突き進む僕。

頭の中で「いいちこ」のコマーシャルが流れていた。

家から3分。お店に到着!(ちかっ)

店に入るとカウンターの手前に女性が一人、奥には常連さんが一人、そしてモリGがいない。

テーブル席はどう見てもそれでひとまとまり。

ん?と思い、僕は常連さんの隣に座り、

「お疲れ様でーす」と挨拶しているとトイレからモリGが登場!

僕は一瞬で、紹介してくれるはずの方は電車の時間か、用事があり、僕と入れ違いで帰られたんだと。奥さんの急いでコールもそう言うことだったんだ。

と、思った...ら、

トイレから出てきたモリGが女性の横に着席(汗)

「アニキ彼女ができました」

突然の報告! 

「エエエーーーっ」

もうビックリし過ぎて無重力状態だ。

そして僕の、モリG着信から膨らませた妄想はまったく当たってなかったのである。

落ち着きを取り戻し、週刊文春の記者に変身した僕は、二人にいろいろと質問。

まずはなれそめからだ。

元々彼女のお兄様はモリGの恩人というべき人であり、ハーレー乗りであり、僕もよく知ってる。まずその人の妹ということにビックリ!

そして共通の方のお葬式の時にその瞬間が訪れたのだと。

喪服姿のモリG、ワイルドなお顔だち、高身長、そして常識的な所作。

そんなモリGに彼女がひとめぼれをしてしまったそうだ。(お米じゃないですよ)

モリGの存在は知ってて、カッコいい人だなって思ってたらしい。そして今回のお葬式でのモリGの立ち振舞いに「この人だ!」と確信に変わり、勇気を振り絞り、お兄様に紹介してほしいと頼んだのだと。

こんなミラクルなストーリーがあるだろうか!

そんな話をしていると、モリGも照れたのだろう、最近お気に入りであるメーカーズマークのロックをグビグビ。

動きが止まったなと思ったら、そっと目閉じ寝そうになっている。

「起きろバカもの~」

ちょっとしたことでもフラれてしまうんではないかと、こっちがハラハラするのである。

そんなことは笑顔で何にも気にしないおおらかな彼女さん、こんな優しくていい人に巡り会えてよかった!

何よりモリGのことが大好きなのだ。

マジメに生きてきたモリGに神様が、

「そろそろコイツにやるか..」

と最高のプレゼントをくれたのだろう。

幸せを願わずにはいられないのである。

このあと彼女に魂の歌声を披露。

20分で難聴になります...。


最近気づいたことがある。

僕は「持っている」男ではないかと。

ただ、普通の「持っている」ではない。

例えば数ヶ月前のヒッチハイクの青年に声をかけられるみたいな、ちょっと普段の日常ではなかなか体験しないことに巻き込まれるというヤツである。

少し前には、徳島道を走っていてトイレにいきたくなった僕は、池田Pに滑り込んだ。

パーキングには車が1台もおらず貸し切り状態。用を済ませ、自販機でホットコーヒーを買っていると、1台車が入ってきた。

その車から降りてきたオジサンは、歩き方からしてなかなかワルな感じである。

心の中で「ワルそうやな~」と思いながら車へと歩いていると、そのワルオジサンが、低いダミ声で、

「お疲れさーん」

と言った。

僕しかいないが、僕ではないだろうと無視していると、タバコに火をつけながら一段とドスの効いたダミ声で、

「お疲れさーん」

と言う。

完全にMeだ。当たり前だ、僕しかいないのだ。

「お疲れ様でーす」

と、超さわやかに挨拶を返すと、

ワルオジサンはキラースマイルを浮かべ片手を上げて僕を見送ってくれた。

ワルオジサンなんて言ってしまったけど、たぶんイイ人なんだろう。

なんだかほっこりしたのである。

それから数日後、赤信号で止まっていると、オバサンが助手席側のガラスをトントンと叩いてきた。

ボヘミアンな感じだ。

助手席の窓を開けるとマシンガンのように、

「昨日ここで事故に合い、乗っていた自転車が壊れたので、新しくブリジストンの自転車を買いに行ったのだけど、1000円足りなかったから、お兄さん1000円貸してっ」

と言う内容を浴びせられた。

カツアゲかっっ!

僕は驚きながらビビったが、

すでに信号は青! 今度は僕があのワルオジサンのようにキラースマイルを浮かべ、片手を上げて無言でボヘミアンオバサンから離れて行った。

車を走らせながら、「なぜオレなんだ!」

答えのない疑問に、「きっとオレは持ってるんだ!」

と、自分を納得させる答えを導きだし、次なる出会いにロマンすら感じるのである。

そのうち宇宙人に遭遇して友達になっているかもしれない。

すでにひとりいるのだが...

生のバランスボールに遭遇するのも「持ってる」という証だろう。