とある土曜日の夜のことである。
徳島から帰ってきた僕の携帯にゴールデンモリGから着信。
普通に飲みの誘いだと思ったら、
「今からねーさん(うちの奥さん)の店に行くんやけど、アニキに会わせたい人がいるんよ」
と言う。
僕も 「用意したらすぐに行くよ」と電話を切った。
電話の内容に、僕はすぐにピンときた。
人手不足でピーピー言っている我が社に誰か紹介してくれるんだと。
チャンスを逃してはならない! 名刺入れをポッケに突っ込み家を出ようとすると、今度は奥さんから着信。
「もう来れるの? 急いでね」
「おおおうーん」
たしかに、先方をお待たせしてはならない!
靴を履きながら電話を切り、競歩のような歩き方で繁華街を突き進む僕。
頭の中で「いいちこ」のコマーシャルが流れていた。
家から3分。お店に到着!(ちかっ)
店に入るとカウンターの手前に女性が一人、奥には常連さんが一人、そしてモリGがいない。
テーブル席はどう見てもそれでひとまとまり。
ん?と思い、僕は常連さんの隣に座り、
「お疲れ様でーす」と挨拶しているとトイレからモリGが登場!
僕は一瞬で、紹介してくれるはずの方は電車の時間か、用事があり、僕と入れ違いで帰られたんだと。奥さんの急いでコールもそう言うことだったんだ。
と、思った...ら、
トイレから出てきたモリGが女性の横に着席(汗)
「アニキ彼女ができました」
突然の報告!
「エエエーーーっ」
もうビックリし過ぎて無重力状態だ。
そして僕の、モリG着信から膨らませた妄想はまったく当たってなかったのである。
落ち着きを取り戻し、週刊文春の記者に変身した僕は、二人にいろいろと質問。
まずはなれそめからだ。
元々彼女のお兄様はモリGの恩人というべき人であり、ハーレー乗りであり、僕もよく知ってる。まずその人の妹ということにビックリ!
そして共通の方のお葬式の時にその瞬間が訪れたのだと。
喪服姿のモリG、ワイルドなお顔だち、高身長、そして常識的な所作。
そんなモリGに彼女がひとめぼれをしてしまったそうだ。(お米じゃないですよ)
モリGの存在は知ってて、カッコいい人だなって思ってたらしい。そして今回のお葬式でのモリGの立ち振舞いに「この人だ!」と確信に変わり、勇気を振り絞り、お兄様に紹介してほしいと頼んだのだと。
こんなミラクルなストーリーがあるだろうか!
そんな話をしていると、モリGも照れたのだろう、最近お気に入りであるメーカーズマークのロックをグビグビ。
動きが止まったなと思ったら、そっと目閉じ寝そうになっている。
「起きろバカもの~」
ちょっとしたことでもフラれてしまうんではないかと、こっちがハラハラするのである。
そんなことは笑顔で何にも気にしないおおらかな彼女さん、こんな優しくていい人に巡り会えてよかった!
何よりモリGのことが大好きなのだ。
マジメに生きてきたモリGに神様が、
「そろそろコイツにやるか..」
と最高のプレゼントをくれたのだろう。
幸せを願わずにはいられないのである。

このあと彼女に魂の歌声を披露。
20分で難聴になります...。