森村幸子~応対マナーを考える~

森村幸子~応対マナーを考える~

森村幸子(和の暮らし研究家)が暮らしに役立つ応対マナーをご紹介

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電話は時をかまわず鳴ります。

うるさいな、面倒だなと思っても、だれがかけてきたのかわからないのが困りますね。

とりあえず、ベルが鳴ったらすぐに出ましょう。

そして、「ハイ○○です(でございます)」と名乗るのが一番よいのですが、名乗ったために何度もイタズラ電話をされたという被害も出ていますので、名乗らなくてもかまいません。

ただし、会社とか商店のような一つの団体であれば名乗るのが当然です。

相手を確認します。

わからなければ「失礼ですが、どちらの○○様でしょうか?」と聞くことです。

よくわからないまま話を進めるほうが失礼になります。

そして、挨拶のあとで用件を聞きますが、必ずこちらから繰り返します。

そのとき、メモをしておきましょう。

そのために電話が鳴ったら受話器は左手で取り、右手はメモを取れるようにしておきます。

終わったら挨拶をして切り、2~3秒待ってから置きましょう。

森村幸子(和の暮らし研究家)
お友達から百円借りていたとか、預かって払ってあげたお金のおつり、自分が買物をお願いするときなど、それが特にコインだとすると、そのままで渡すのは何となくしまらないものです。

それに、相手が目上だったりすると、よけいけじめがないようです。

コインが3枚以上だったら、次の包み方が便利ですし、絶対にバラバラしないで扱いやすいのです。

最高は3枚ずつ重ねて3つ並べられますから、9枚包めることになります。

正式にお金を包むには中包みと上包みが必要です。

中包みは半紙を使い、お金は折らずに入れ、斜め包みにします。

包み方は、懐紙で作った紙幣包みと同じです。
茶碗には総模様のものと、正面がはっきりわかるものとありますね。

茶碗の模様がお客さまのほうに正面がくるように向けて出しましょう。

お茶はお客さまから見て、正面かやや右手になるようにおきます。

お菓子をお出しするときは、お客さまから見て左手に、お茶は右手に。

お菓子から先にお出しします。

立ったままですと、腰をかがめてもあまり美しいポーズとならないのです。

ひざを曲げ、腰の重心を低くしてお出しします。

じゆうたんの部屋の場合は、両ひざをついてお出しするようにしますと、知的で美しいポーズとなるのです。

森村幸子(和の暮らし研究家)
茶碗を茶托にのせ、お盆にのせて運び、サイドテーブルがあればそこにお盆をおいて、両手で茶托を持ち、お客さまからお出しします。

出し方は上席のお客さまから順に、そして社内にと出していきます。

おかわりをする場合がありますね。

話が長びいているとき、30分ぐらいしたらいれかえるとよろしいでしょう。

お客さまの様子で、も少し早くいれかえしてももちろんかまいません。

一般にはお盆に湯の入った急須と、湯こぼしとふきんを用意して、茶托ごとお盆にとり込んで、さめたお茶を湯こぼしにごぽしてから、茶托の外でお茶をつぎ、糸底がぬれていないか改めてから茶托にのせてお出しします。

おかわりのさいに、紅茶、コーヒーなどをお出ししてもかまいません。
お客さまが控え目に入り口近くのひじ掛けいすにすわって、社内の人が上席にというところがありましたが、なんとなくバランスが悪かったですね。

応接間にお通しし、名ざし人にその旨を伝えたあと、お茶をお持ちしますね。

あまりお待たせしないで、お茶がすぐ出せるように心がけます。

いいタイミングでお茶が運ばれてくることは、お客さまに好感を与えます。

せっかくお茶を出しても、熱すぎたり、ぬるすぎたりでは失格です。

茶碗を湯であたため、急須は湯通ししてから、適量のお茶の葉を入れます。

お湯のさし方は、お茶の種類によって違います。

番茶は百度、煎茶は80度、玉露は60度ぐらいで1、2分おきます。

はじめは茶碗に3分目ぐらいついで、残りのお茶を平均につぎ分けます。

お茶の分量は7、8分目ぐらい、茶碗によって濃淡のないように。

森村幸子(和の暮らし研究家)
吐き出すときは呼気でおなかをへこませます。

できるだけ吐く時間を長く持続させます。

空気をいっぱい吸ったところで止めます。

大きく丸い口形で、「アー」と息がつづく限り声を出します。

最初は20秒くらいでしょうか、トレーニングしだいで60秒になるのも夢ではありません。

ケースバイケースですが、絶えず出入りするところは、ゆったりとおちつきませんから、入り口に遠いところが上席になります。

長いすと、ひじ掛けいすがありますが、長いすはお客さま用、ひじ掛けいすが社内用ですので、上席にあたる位置に長いすをおき、テーブルをはさんで、ひじ掛けいすをおきます。

それにスツールなどをプラスする場合も出てきますが、その場合は横におくことになりますね。
廊下では、道路と同じように、右側通行で、曲がり角はゆっくり歩きます。

すれ違うときには会釈をしますし、お客さまと上司がいっしょに歩いているときは、ちょっと立ちどまり、一礼します。

狭いところですれ違うときは会釈をして通り過ぎます。

階段は上がりの人を優先しますが、おりる人が来客や社内の地位の高い人の場合は、下り優先とします。

自分がすでに二、三段上がり始めのときは、元に戻り、会釈したあとで上がるようにします。

お客さまを応接室にお通しするとき、"どうぞこちらでございます"とお声をかけますね。

ドアをおあけしてお客さまを中にお通しします。

コートなどお持ちであれば、"コートをお預かりします"とコートハンガーにおかけしましょう。

そして応接セットのすわる位置を手のひらで指し示して、"どうぞこちらに"とおかけいただきます。

五本の指をしっかりつけて、指先のほうに視線を向けてていねいに、ほほえみも忘れないようにします。

そして"少々お待ちくださいませ"と会釈をします。

いすのすすめ方ですが、基本的に、入り口から遠いところが上席です。

飾り物がおいてあったり、額縁がかけてあったりするところもあります。

森村幸子(和の暮らし研究家)